照ノ富士が健在なら琴桜&豊昇龍の綱とりチャンスは大幅増…「横綱」という“手柄首”これだけの重み
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月14日 11時26分
隆の勝(左)を下した照ノ富士(C)共同通信社
前日の鬱憤は晴らせたか。
横綱照ノ富士(33)が昨13日、隆の勝を下し、昨年7月場所以来、およそ半年ぶりの白星を手にした。
初日は若隆景の肩透かしで瞬殺されたが、この日は長丁場の相撲。苦戦しつつも寄り切った。
「かつての照ノ富士だったら、最初に組んだ時点で仕留めていたはず。途中、強引に投げを打ったのは、密着されてからの寄りを警戒したからでしょう。隆の勝の武器のひとつで、過去にこれで負けたこともありますからね。慎重に、慎重にという一番だった」(角界OB)
直前の2場所は全休。まだ相撲勘が戻っておらず、本調子でないのだろうが、勝ち続ければエンジンが温まり、優勝争いにも加わるはず。そうなれば今場所、綱とりに挑戦している琴桜、豊昇龍にとって不利……と思いきや、実は2大関にとっては昇進のチャンスが増すという見方がある。
先場所を制した琴桜は連覇なら文句なしの横綱昇進。しかし、優勝を逃せば話は別だ。千秋楽の優勝決定戦まで持ち込んだ場合は、「優勝同点」として昇進は濃厚。そこまで持っていけず、星数が1つ足りない準優勝の場合だと、ハードルはさらに高くなる。それでも仮に横綱を撃破していれば、評価は大きく上がる。横綱という「手柄首」はそれだけ大きいのだ。
「それは先場所、準Vだった豊昇龍にも当てはまる。こちらは優勝しても確実に昇進するとは限らない。むしろ優勝して初めて昇進させるかどうかの俎上に載り、その上で内容や星数が審査される。こちらも照ノ富士を倒せば、昇進に大きなプラスとなる」(前出のOB)
その2大関はこの日は明暗が分かれた。豊昇龍は翔猿を真っ向から撃破し2連勝だが、琴桜は阿炎の突き押しに何もできないまま土俵を割り、1勝1敗だ。
「豊昇龍は先場所から続いて、安易に投げを打たない相撲が勝因。琴桜は立ち合いの阿炎の突っ張りで下がらされ、上体が起きてしまったのが敗因」(同)
もちろん、琴桜はまだ1敗なので取り返すチャンスはある。照ノ富士が勝ち続け、休場しないことを祈るばかりだ。
◇ ◇ ◇
引退と言えば、先場所限りで土俵を降りた貴景勝は、過去に2場所連続で「優勝に準ずる成績、優勝」しながら横綱になれなかった。いったいなぜか。貴乃花の元弟子だからなのか。日本相撲協会・八角理事長を直撃すると、意外な答えが返ってきた。
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