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インバウンドで長野県白馬村に空前の不動産バブル…地価上昇率が前年比30.2%の仰天

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月15日 9時26分

インバウンドで長野県白馬村に空前の不動産バブル…地価上昇率が前年比30.2%の仰天

空前のインバウンドバブルに沸く長野県・白馬村(C)共同通信社

 空前のインバウンドバブルに沸く長野県のリゾート地・白馬村。昨年9月に国土交通省が発表した都道府県地価(基準地価)では前年比30.2%上昇の全国4位を記録(商業地)。村には上質の雪を求めて海外からのスキー客らがあふれかえっている。地元の不動産業者に土地価格の変動について話を聞いた。

「不動産価格の上昇が顕著になったのはここ2、3年のことです。もともとは2022年に中国で開催された冬季五輪前に、ウインタースポーツに興味を持った中国からの訪日客が訪れ、投機や投資目的で土地や建物を購入する人が増加。富裕層向けの外資系ホテルも建設されたことで、一気に海外から白馬村の不動産が注目されたようです」

 さらに、日本とは季節が真逆のオーストラリアからの訪日客が白馬村の雪質を気に入り、1年を通してウインタースポーツを楽しむために物件を購入するなど、複合的な要因で「不動産バブルが起きている」という。

■賃貸でも1LDKで9万円台と、東京並みの物件も

「インバウンドだけではなく、コロナ禍で浸透したリモートワークをするために、物件を購入する日本人もおり、そうした状況が価格上昇に拍車をかけています。10年前には1坪1.5万~2万円だった土地価格が場所によっては10倍ほどに上がっているところもあるぐらいです。賃貸でも1LDKで9万円台と、東京並みの物件もあります。当社にも海外をはじめとしたお客さまから問い合わせがあり、なかには相場の倍でも購入したいという希望者もいます」

 急激な需要過多から、現在白馬村の不動産市場は飽和状態にあり、「売る物件が出てこない状態が続いている」という。

「今後も新たにシンガポール資本の高級ホテルの建設もあるようですから、当分は不動産バブルは収まる気配はありません。ですが、扱う物件が減っているので利益はそれほど出ていないのが現状です」

 白馬村ではインバウンドの増加にともない、ゴミのポイ捨てや騒音などの弊害も起きている。地元に利益が還元されるバブルなら大歓迎なのだが……。

  ◇  ◇  ◇

 関連記事【もっと読む】では、「25年には日経平均が3000円となる」と予測した経済アナリストの森永卓郎氏に、今年の日本経済と株価の行方を聞いている。

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