高齢者が健康を保つ「栄養」と「食事」で大切な基本はなにか【正解のリハビリ、最善の介護】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月15日 9時26分
私は朝5時に起床していて、その際に摂取するのは水分だけです。コーヒーも飲みますが、砂糖はなしです。それから、昼12時に病院で検食を食べます。検食とは、病院で提供する食の安全を担保するために責任者が行う試食のことで、ここで500キロカロリー程度の食事をとります。
その後、20時に夕食をとるまでに、お腹がすいてしまうので、おやつを食べます。200~300キロカロリー程度です。夕食では、お腹がペコペコなのでがっちりおいしくタンパク質の多い食事をとります。こちらは800~1000キロカロリー程度です。快適に仕事をするために、おいしい食事で筋肉を維持するようにしています。
夕食後の糖分は翌日12時の昼食まで摂取しません。水分補給のみです。このため、翌日の昼食ではお腹がペコペコです。この間に内臓脂肪や血管内皮のコレステロールが消費されるわけです。
一方、痩せ気味の人は、加齢により筋肉量が落ちていくので、筋力や体力も低下します。骨粗しょう症が進行して歩行障害や転倒骨折につながるため、筋肉増強による体づくりが必要になります。ですから、痩せ気味の方はしっかりと3食を規則正しくとってください。
ただ、糖分を摂取する時間を12時間以上あけないと、血管内や内臓の脂肪が燃えずに太ります。たとえば、8時、12時、おやつ、20時と、3食を規則正しい時間にとると、体重が増加するのです。しかし、夕食を18時にすると、翌日の朝食の8時までに14時間あきますから、血管内や内臓の脂肪が燃えて太りません。規則正しい食生活は、体重管理と生活習慣病予防にとても大切なのです。 次回は高齢者の食事と栄養の基本の後半についてお話しします。
(酒向正春/ねりま健育会病院院長)
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