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DeNA27年ぶり悲願のリーグVへ、補強費10億円の使い道…バウアー再獲得よりも注力すべきは?

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月15日 11時18分

DeNA27年ぶり悲願のリーグVへ、補強費10億円の使い道…バウアー再獲得よりも注力すべきは?

バウアー(C)ロイター/Eyepix

「リーグ優勝からの日本一が最大の目標。会社全てをかけて、優勝にかけるのが今年の目標」

 昨14日、DeNAの木村球団社長が年頭挨拶で27年ぶりのリーグ優勝に向けて熱弁をふるった。

 昨季はリーグ3位からCSを勝ち上がり、日本シリーズでソフトバンクを撃破。1998年以来26年ぶりの日本一を達成したが、今季はその98年から遠ざかっているリーグ優勝が最重要課題だ。

 このオフは、佐野が国内FA権を行使せず残留。阪神の岩田、ソフトバンクの笠谷の両左腕を獲得すると、ソフトバンクとのトレードで通算44勝左腕の浜口を放出し、内野手の三森を取った。一方で、フロントが示唆していた大型補強は実現には至っていない。

 獲得に乗り出した中日の守護神・マルティネスは、ソフトバンクを含めた争奪戦に敗れ、巨人入り。海外FA権を行使した広島の九里らを調査したものの、目立った動きはなかった。

 リーグ覇者の巨人はマルティネスに加え、FAでソフトバンクの正捕手・甲斐を獲得。楽天の田中将とも契約するなど大型補強を敢行。連覇に向けて遮二無二になっている。

 昨季はDeNAと2ゲーム差の4位だった広島も、投手、野手合わせて3人の助っ人を立て続けに獲得した。

「DeNAにはマルティネス資金として用意した10億円規模の補強費がある。フロントは現在、2023年に在籍したバウアーの再獲得に注力していますが……」とは、球団OB。

「バウアーは昨年から継続して調査しているが、本人はあくまでメジャー復帰が最優先。昨年もメジャーとの交渉が決裂したものの、メジャー入りを見据えて3月にメキシカンリーグ入りした。今年も確実に取れる保証はなく、バウアーをアテにしていたら10億円の補強費は塩漬けになりかねない。助っ人は現在、ウィック、ケイ、ジャクソン、ディアスの4投手と主砲のオースティン。ケイ、ジャクソンは先発で、仮にバウアーを獲得すれば、外国人枠の問題に加えて、本人が希望する中4日で起用することになり、かえって三浦監督はローテのやりくりが難しくなるのではないか。

投手陣の補強は不可欠とはいえ、むしろ必要なのは八、九回を任せられるリリーバーでしょう。DeNAは昨季の救援防御率がリーグ5位の2.81。2点台前半だった巨人、阪神、広島に比べて後ろが弱い。ウィックやディアスはそれなりに期待できますが、昨季は抑えで29セーブを挙げた森原はケガがちだし、かつての抑えである山崎も衰えつつある。10億円もあれば、それこそバリバリのクローザー、セットアッパーを獲得できます」

 マルティネスを巨人に奪われたのはかなりの痛手だったが、果たして、三浦監督が頼れるリリーバーを獲得できるのか。

  ◇  ◇  ◇

 DeNAといえば、CS突破を決めた夜、石井琢朗コーチは三浦監督との《関係悪化説》を払拭すべく、「ピエロを演じた」そうだ。あの日の夜にいったい何が起きていたのか。そもそもの《関係悪化説》とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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