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「温活」と長寿…なぜ、温泉やサウナは体にいいのか?【長寿研究のいまを知る】#17

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月17日 9時26分

 温泉やサウナといった「温活」は良質なタンパク質を維持する司令塔役であるHSP70を活性化する。こうしたメカニズムによって、老化予防に関わっている可能性がある。

「よく、高齢者は加齢による筋肉量の低下による機能低下(サルコペニア)を防止するために、意識してタンパク質を取るように言われます。それも大切なことですが、人が1日で食べているタンパク質は60~80g程度に過ぎず、体内で1日で合成されるタンパク質は160~200gであること忘れてはいけません。人は自身のタンパク質を分解してリサイクルしているわけで、ある意味、体内でのタンパク質の分解・リサイクルをスムーズに行うことは、食事でどんな栄養素を取り入れるかということと同じくらい重要なのです」

 なお、タンパク質の恒常性の維持は、タンパク質の修復だけが関係しているわけではない。遺伝子情報が刻まれているDNAからRNAに正確に転写され、RNAからタンパク質に正確に翻訳されれば、理論的にタンパク質の恒常性の維持は可能になる。

「実際、実験でRNAからタンパク質への翻訳の正確性を上げるため遺伝子を改変させたところ、酵母や線虫、ハエなどの寿命が伸びることが報告されています」

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