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ソフトBが人的補償で指名!巨人・伊藤優輔の「家庭の事情」…創業90年のパン屋を営む父は深夜0時から1000個以上ひとりで手作り

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月17日 11時24分

ソフトBが人的補償で指名!巨人・伊藤優輔の「家庭の事情」…創業90年のパン屋を営む父は深夜0時から1000個以上ひとりで手作り

伊藤(C)日刊ゲンダイ

 ソフトバンクは巨人にFA移籍した甲斐拓也(32)の人的補償として伊藤優輔(28)を獲得することが16日、両球団から発表された。

 都立の小山台高から中大、三菱パワー(現三菱重工East)を経て、2020年のドラフト4位で巨人に入団。1年目の秋に右肘のトミー・ジョン手術を受けた影響で育成契約となったものの、昨夏に支配下復帰すると、リリーフとして8試合に登板し、防御率1.04。復活への足がかりをつかんだ。社会人時代にマークしたMAX156キロの直球はチームでもトップクラスの球威を誇り、昨年の秋季練習で阿部監督から直々に先発転向を命じられたばかりだった。

 そんな伊藤はどのような環境で育ったのか。日刊ゲンダイで毎秋好評の人気連載「ドラフト家庭の事情」の2020年版は巨人から伊藤をピックアップ。パン屋を営む父・康之さんが語った「伊藤家の事情」とは。

 伊藤の新たなスタートを記念して、特別に再掲する。(原文まま)

  ◇  ◇  ◇

 昭和アニメの名作「巨人の星」の舞台となった東京都荒川区。この地で父の康之さん(55)はパン屋を営んでいる。

「創業80年から90年」(康之さん)という長い歴史を誇る3代目である。

 康之さんは大学卒業後、東京・代官山の店での修業を経て、後を継いだ今では「8、9件の保育園に卸す専門店」として手作りパンを提供している。

 康之さんがこう言う。

「例えば園児の中に卵アレルギーの子が1人いるとします。100個のメロンパンのうち、1つだけ材料の卵を抜いて作って欲しいというのは、大きな工場で機械で作る場合、まず応じてもらえません。うちは全て手作りなので、それが可能です。乳製品のアレルギーの子には、バターの代わりにショートニングを油脂として配合するとか、そういった口コミがどんどん広がっていった感じですね。今では保育園向けに絞っています」

 パン屋の朝は想像以上に早い。仕込みは深夜0時から始まるというから、まだ夜である。

「まずは生地を練るところから。粉から焼くまでに4、5時間はかかります。少しずつ焼いていって朝の10時までに全部で1000~1100個を全て私が手作りします」(康之さん)

 自宅の1階は工場を兼ねる店舗。2、3階が居住スペースとなっている。

 荒川区出身の康之さんも、かつては野球少年だった。しかし、私立中学入学を機に「勉強をしろということなのか、なぜか野球は親に反対されました」(康之さん)。そのため、バスケットボールに転向し、大学まで続けた。ただ、なにせ「巨人の星」のお膝元だ。康之さんは根っからの巨人ファン。野球への未練は捨てられなかった。「男の子ができたら野球をやらせたかった」と心に決めていた。

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