横綱・照ノ富士「引退」決断の舞台裏 膝、腰はすでに限界!糖尿病にも苦しみ…
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月17日 11時44分
照ノ富士(C)日刊ゲンダイ
苦渋の決断だったに違いない。
昨16日、横綱照ノ富士(33)が現役引退の意向を固めたことが分かった。
直近の昨年9月、11月と2場所で全休。治療に充てる時間はあったにもかかわらず、3場所ぶりに復帰した今場所は4日目に翔猿に敗れ、バクダンを抱える両膝や腰の痛みが悪化。5日目に早くも休場に追い込まれた。
伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)によれば4日目後に、横綱自ら休場を申し入れたという。場所前の稽古を始めたころから右膝に水がたまり、6日の総見で腫れ上がって膝が曲がらない状態に。膝をかばい続けた結果、腰も痛めたそうだ。角界OBが言う。
「優勝は10度を誇る一方、照ノ富士の休場はこれで24度目。横綱在位21場所で13度です。実際、3日目の霧島戦では、過去に一度も負けたことがないにもかかわらず、投げで2度ぐらつく場面があった。もはや踏ん張りが利かないのは明白。結局、霧島を仕留めるのに1分30秒もかかった。その翌日、4日目の翔猿戦では早めに土俵際に追い込んだものの、もう一押しができなかった。相手の動きに全くついていけず、最後は観念したように土俵を割りましたからね。かねて糖尿病を患うなど、カラダはボロボロでした」
照ノ富士は「不屈の闘志」のカタマリのような力士だった。初の幕内優勝を果たした2015年5月場所後に大関に昇進したが、左膝の故障に苦しみ大関から陥落。休場を繰り返し、19年3月場所には序二段まで落ちた。そこから2年、21年3月場所後に大関に復帰すると、同年7月場所後、横綱に昇進。昇進後は3場所連続で休場するなど、ケガと病気との闘いをくぐり抜けてきた。
「しかし、引退は時間の問題でした。遅くとも7月場所の直前、師匠の伊勢ケ浜親方が定年を迎えるタイミングで身を引き、親方として第二の人生を歩むつもりだと聞いていましたからね」(前出のOB)
今後は伊勢ケ浜親方のもと、部屋付きの宮城野親方(元横綱白鵬)らとともに指導に当たる方針という。
◇ ◇ ◇
そんな照ノ富士は2017年に勃発した「大事件」によって白鵬との間にただならぬ因縁がある。いったい何があったのか。なぜ、照ノ富士と白鵬は犬猿の仲なのか。
●関連記事【大事件を知る】…では、ことの顛末について詳しく報じている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
照ノ富士引退会見 序二段転落からの復活を伊勢ケ浜親方称賛「横綱に昇進する姿は奇跡に近い」
スポニチアネックス / 2025年1月17日 14時1分
-
照ノ富士が現役引退 年寄「照ノ富士」襲名 日本相撲協会が発表 17日午後に引退会見
スポニチアネックス / 2025年1月17日 9時23分
-
横綱・照ノ富士が引退の意向固める 大関から序二段に転落→横綱昇進も心身ともにぼろぼろ 優勝10度も力尽きる
スポーツ報知 / 2025年1月17日 5時0分
-
照ノ富士 現役引退を決意 大関から序二段転落も復活 第73代横綱、力尽きる
スポニチアネックス / 2025年1月17日 4時48分
-
横綱・照ノ富士 引退の意向固める 一時は大関から序二段に転落も横綱となった不屈の力士 両膝負傷と糖尿病などで満身創痍
スポーツ報知 / 2025年1月16日 22時59分
ランキング
-
1【初場所】尊富士が5勝目 照ノ富士に恩返しを誓う「横綱なしではやっていけなかった」
東スポWEB / 2025年1月17日 18時2分
-
2【卓球】張本智和・松島輝空ペアが男子ダブルスで優勝 ストレートで相手ペア下す【WTTコンテンダーマスカット2025】
日テレNEWS NNN / 2025年1月17日 20時12分
-
3照ノ富士引退会見 一問一答「やり過ぎたかもしれない」「自分に負けない力士を育てていきたい」
スポニチアネックス / 2025年1月17日 15時21分
-
4巨人痛恨!FA甲斐拓也と引き換えに被る“大損害”…人的補償の伊藤優輔は阿部監督の「秘密兵器」だった
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月17日 11時24分
-
5イチロー氏の殿堂入り 満票逃した理由が「感情論」なら残念
スポニチアネックス / 2025年1月17日 4時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください