1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

認知症はなぜ早く見つけるべきなのか…新薬登場で早期発見がより重要に【第一人者が教える 認知症のすべて】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月21日 9時26分

「最初にどのような検査をするのですか?」といった質問もよく受けます。認知症はアルツハイマー型、レビー小体型、血管性、前頭側頭型などの総称ですので、どの病気なのかを調べるための検査を行います。

 面談で気になる症状やこれまでかかった病気を伺った後、主には、認知機能テスト(長谷川式やMMSE)、血液検査、MRIまたはCTの画像検査を行います。

 これらの検査でMCI、または軽度のアルツハイマー型認知症と診断されたら、アミロイドPETなどの検査でアミロイドβの蓄積量を測定し、レケンビやケサンラの投与対象となるかを調べます。レケンビとケサンラはどの医療機関でも投与可能なわけではなく、最初に受診した病院が投与医療機関でなければ、転院のための紹介状を書いてもらう形になります。

 SCDの段階では、検査で異常が見つからないことも往々にしてあります。MCIでは検査をすると軽い異常が見つかることが多いです。これらの段階では、薬の投与の対象とならなくても、認知症発症を抑えるためにできることはたくさんあります。生活習慣改善が、発症リスクを下げることは、研究で明らかになっているのです。

 グレーゾーンの方、いえ、ホワイトゾーン(=異常なし)の方でも、認知症発症予防の生活習慣改善に取り組むことは、非常に意義があると考えています。「何か変だな」の段階での受診は、イキイキ健康な心身を維持することにつながります。

(新井平伊/順天堂大学医学部名誉教授)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください