フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月21日 10時58分
フジテレビ取締役相談役の日枝久氏(C)日刊ゲンダイ
元SMAP中居正広(52)が起こしたフジテレビ勤務の女性とのトラブルに、同社の編成幹部社員の関与があったと報じられた問題を受け、CMスポンサーの撤退が相次いでいる。
日本生命保険にトヨタ自動車に続いて、セブン&アイ・ホールディングス、花王、NTT東日本など50社以上がCM出稿を差し止める事態に発展。スポンサーありきの民放放送であるフジテレビは存亡の機を迎えている。そんなフジテレビについて「諸悪の根源」として取締役相談役の日枝久氏(87)の責任問題が社内外から叫ばれている。
日枝氏は「フジテレビの天皇」とも呼ばれ、1988年にフジサンケイグループ初代議長鹿内信隆氏の長男春雄氏の死去後、社長さらに会長になり、フジテレビのトップの座に君臨してきた。2017年に相談役に退いた後も院政を敷いているとされ、株主総会で「日枝やめろ!」と怒号が飛び交ったこともあるという。タレント中居正広の女性トラブルで、幹部社員による「上納」が背景とされる問題も遡れば日枝氏の体制になってからという声が上がっている。
かつてフジテレビ買収で日枝氏と対峙したホリエモンこと実業家の堀江貴文氏は「日枝さんが出てこないとフジテレビの問題は解決しない。ずっと彼が操っている院政なので」とユーチューブでコメント。フジ・メディアHD株を購入したとした上で「日枝久、出てこい!」と訴えた。
■2005年以降は「天皇」と呼ばれるようになった
フジテレビOBの芸能評論家、中野義則氏はこう言う。
「たしかに局内でも日枝氏は『天皇』などと呼ばれ、専制君主のように見られています。創業者である鹿内家に代わって、フジテレビを牛耳ることになったのはクーデターと報じられた通りだと思いますし、堀江さんのライブドアによるフジテレビ買収計画のあった2005年以降は『天皇』と呼ばれるようになったと記憶しています」
フジ関係者によると、新宿区河田町に旧社屋のあった時代には「いまなら一発退場となるようなパワハラ、セクハラが当たり前」で日枝氏は毎年、正月明けに局アナを引き連れて、社内を練り歩く光景があったそうだ。そうした女子アナ採用を巡っては「面接で日枝さん好みの女性が通る」と囁かれていたというから、関係者から「局アナは自分の大奥とでも勘違いしていたのではないか」との声まであるのも当然か。
「『冒険王』というイベントをフジテレビは毎年やっていて、一度は幕を下ろしたのですが、日枝氏の一言によってまた継続されることになったと聞いています。フジテレビが年間視聴率3冠王の座から陥落した2011年でしたか、ある幹部は『これからフジテレビは厳しい時代になる』と言っていました。それから約15年、氷河期のような時代が続いているのはある意味、北朝鮮の独裁政権のような状態だからという言い方までありますから」と続けた。
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