八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月21日 11時17分
はたき込みで大栄翔(左)を下した大の里(C)共同通信社
照ノ富士の引退で横綱不在の危機が叫ばれる大相撲。大関陣への注目はいやが上にも増すばかりだが、八角理事長(元横綱北勝海)は3大関をどう見ているのか。序盤で5敗を喫し今場所の綱とりが消滅した琴桜(27)。先場所は自身初優勝を達成したが、9日目の20日は宇良に押し倒され、3勝6敗。勝ち越しも厳しい状況となった。
日刊ゲンダイなどの取材に、師匠にして父である佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「見えない重圧ですね。本人とも話したが、勝ちたい、負けたくないという気持ちが先行し、組んでからも『こうしなければ』と思っても体が動かない、と。大胆さがない。黙っていても体が(無意識に)動くくらい、稽古をしなきゃダメです」と言い、八角理事長が話を引き取る。
「私は横綱に昇進する直前(1987年5月場所)、『昇進とかそういうことは2ケタ勝ってから考えよう』と思った。すると、意外と勝てちゃうんですよ(初日から12連勝)。琴桜も、もっと力強い相撲を取らないといけません」
豊昇龍(25)は平戸海に突き落とされ、3敗に後退。今場所の昇進はほぼ消滅したが、理事長は高く評価する。
「いい相撲を取るようになった。純粋に『強いな』と。今年中には(横綱に)なるでしょう。あえて言えば、もっと厳しさ、出足の強さが欲しい。立ち合いで頭から当たっているのは、重さがない証拠。もっと前に出る圧力が増せば、さらに強くなれます」
大の里(24)はこの日、大栄翔をはたき込み、大関陣唯一の白星を挙げた。
「この世界に入って2年でしょう?(今場所がデビュー11場所目)。まだまだ新弟子に近く、大相撲に馴染んでない。本人も訳がわからないうちに大関に昇進した、という心境ではないか。相撲に関しては常に相手に圧力をかけて勝ってきた。だからこそ、(圧力を相手に受け止められて)止まった相撲を見てない。それを見たい。そこで勝てないと横綱にはなれません。とは言うものの、止まらないから凄いのですが……」
いずれにせよ、3人の今場所後の昇進は難しそうで、来場所以降の横綱空位は避けられない。大関陣の更なる奮起が求められる。
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