佐々木朗希は常にマイナー降格と隣合わせの崖っぷち…実績十分の先発陣ゴロゴロで代わりはいくらでもいる
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月31日 9時26分
佐々木朗希(C)ロイター
ドジャース・佐々木朗希(23)が、大リーグ(MLB)公式サイト、スポーツ専門局ESPNで今季の若手有望株ランキングで1位に評価された。
「160キロを超える速球とスプリットは若手の中で最も優れた球種になるだろう。ドジャースの本物のエースになる可能性がある」
MLB公式サイトが、こう評したように持っている能力は確かにケタ違い。中でもスプリットの質はメジャー平均を大きく上回っているうえに、飛び抜けた速球を投げながら制球もまとまっている。良いときは手が付けられない投球をするものの、それが長続きしない。故障以外にも状態が100%じゃないとシーズン途中で離脱、日本では規定投球回数に達した経験が一度もないからだ。
そんな右腕がタレント揃いのドジャースに入団した。
山本由伸(26)、グラスノー(31)、大谷翔平(30)、スネル(32)、ゴンソリン(30)、メイ(27)、ミラー(25)と先発実績ある投手がひしめいているうえ、FAのカーショー(36)との再契約が確実視されている。そこへもってきて、さらなる先発を補強するウワサがある。
サイ・ヤング賞3度のFA・シャーザー(40)が先日、フロリダのトレーニング施設で行ったトライアウトをドジャースのスカウトが視察しているのだ。
このシャーザーを含めた9人は、いずれも故障持ち。おまけにドジャースはワールドシリーズを制した昨季、シーズンを通してフル回転するどころか、規定投球回数(162)に達した先発がひとりもいない。最多は目下、右肩の手術を受けて離脱中のストーン(26)の140回3分の1だ。ドジャースは先発がシーズン中に離脱することも織り込み済みで選手をかき集めているのだ。
特派員のひとりがこう言う。
結果を出し続けるしかない
「昨季2ケタ勝利を挙げた先発もストーンただひとり(11勝)。続くのはグラスノーの9勝です。ドジャースのフロントは必ずしも先発に2ケタ勝利を求めていない。その代わり、投げたときに結果を出してくれというスタンス。それだけの実力も実績も備えた投手をあえて飽和状態にして、代わる代わるフレッシュな状態で起用するプランなのです。そうやって勝率を上げるだけではない。すでに人気も知名度もある先発を交代で起用することによって、ファンを飽きさせないことも考えています。ただ、強いだけでは集客面で限界がありますから」
佐々木はまさしくドジャースにフィットする存在と言えるのではないか。
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