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「あさイチ脳梗塞」の基礎を知る…寝たきりや認知症の主因

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月31日 9時26分

 ②は血管が徐々に詰まっていくので前触れとなる「一過性脳虚血発作」(TIA)が現れやすい。「突然の手足の脱力」「片方の手足のしびれ」「言葉が出ずろれつが回らない」「一時的に目が見えない、二重に見える」「目が回る、ふらつく」などの症状が数分あるいは1時間程度生じ、長くても24時間以内に消失する。しかし、そのまま放置すると発症後3カ月以内に10~20%が本格的な脳梗塞を発症する。

「しかもその半数は2日以内に発症する。症状があれば、すぐ受診することです」

 ③は前触れを感じにくいタイプだが、多くは心房細動と呼ばれる不整脈で起こる。心房細動は、高血圧、心肥大などの心臓病以外にも、飲酒や喫煙、睡眠不足、過労、ストレス、暴飲暴食などが原因といわれている。生活習慣の改善は発症リスクを低下させる。

 ほかにいますぐにできる予防法は何か?

「早朝高血圧は脳梗塞の最大のリスクで、睡眠中に動脈硬化を進めます。血圧を少なくとも140/90㎜Hg未満とし、家庭用血圧計で就寝前と起床後に測定、その差をチェックして高ければ医師に相談しましょう。とくに睡眠時にいびきを指摘された人は早朝高血圧の原因となる睡眠時無呼吸症候群が疑われます。朝食は必ず取ること。朝食抜きは朝の血圧上昇を招き、脳梗塞リスクを高くするとの研究結果があります。適度な運動は血圧を下げ、善玉コレステロールを増やし、インスリンの働きを良くして血糖値を下げ、肥満を解消します。1日20~30分の有酸素運動を継続することが大切です」

 体内の水分が不足すると、血液が濃縮されて血栓ができやすい。とくに高齢者は体内に蓄えられる水分量が減っている。普段からこまめな水分補給が必要だ。就寝前、起床時はコップ一杯の水を飲むのもいい、という。

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