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「文春報道」訂正でもフジテレビ『落ち度ゼロ』にはならない 改めて問われる“お台場の人権意識”

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月1日 9時26分

「文春報道」訂正でもフジテレビ『落ち度ゼロ』にはならない 改めて問われる“お台場の人権意識”

フジテレビ本社(C)日刊ゲンダイ

 元SMAPの中居正広氏(52)の女性トラブルについて、「週刊文春」が28日、昨年12月26日発売号の掲載記事の内容について一部訂正と謝罪を行った。報道当初は、事件当日の会食に、トラブル相手の女性を誘ったのは、フジテレビ編成幹部A氏だと読めるように記載されていたが、実際は中居氏が誘っており、女性はA氏がセッティングしている会の"延長"と認識していたと訂正された。

 27日夕方から10時間半に及ぶ会見後に行われた文春の訂正により、フジテレビへの同情的な声とともに、《フジテレビがトラブル当日の件に関与していないなら中居正広を訴えるべき》《フジテレビは中居氏の被害者なんだから中居氏を訴えるべきだ》と、フジテレビが中居に対し、争う姿勢を見せるべきだという意見も散見されている。

■中居氏への聞き取り後も継続的に番組に起用

「今回の文春による訂正によって、フジテレビの落ち度がゼロになるわけではないでしょう。トラブル当日の会食に至るまでに、A氏が中居さんと相手女性を引き合わせ、その結果トラブルに発展したという点には変わりがありません。取引先である中居さんからの被害を女性が訴えているにも関わらず、中居さんに複数回聞き取りはした後も継続的にテレビに起用し続けたわけです。そうした点において、スポンサーから指摘されているフジテレビの人権意識の不足は変わらないと思います」(芸能記者)

 27日の会見で、フジテレビの遠藤龍之介副会長は、中居氏が、女性への行為を同意のものとフジテレビに説明していたのかと質問されると「そういうことです」と明かし、その後、発言を撤回した。さらに港浩一前社長が中居氏の行為が不同意性交ではないかと思わなかったのかとの質問に「正直、その時はそういう認識は持たなかった。私の感触ですけども」と答えている。

 会見では、女性の意思尊重や心身のケアを強調していたにも関わらず、被害女性が被害を訴え、PTSD発症に至ったにも関わらず、なぜ中居氏の言葉を信じ、性交が同意によるものだったと認識したのか。企業のあり方として、疑問は拭えない。

「トラブル相手の女性と中居さん双方の認識の食い違いを確認する必要性が、改めて会見を通して浮き彫りになりました。トラブルが起こった会食までに、A氏は具体的にどこまで関与していたのか。また、中居さんと被害女性の当日の流れも含めて、各個人の認識をはっきりさせた上で、中居さんに責任を問うスタンスが企業として必要だったとも考えられます」(同)

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