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夏川りみさん『涙そうそう』との出会い BEGINの歌をテレビで偶然「あの時、飲みに出かけてたら…」【その日その瞬間】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月3日 9時26分

 その時はさすがに私が歌ってはいけない曲だと思いましたね。でも、どうしても歌いたい。それでちょっと待ってもらって、歌詞を読み込み、再度レコーディング。「その歌い方なら聴く人に気持ちが届くよ」と認めてもらい、発売にこぎつけました。

 できあがったCDは森山さんがやっていたコンサート会場にお持ちして、最初に聴いてもらいました。「できたてホヤホヤです」とお渡ししたら、森山さんは「いっぱい歌ってね」と言ってくださって。よかったあと安心しました。

 紅白に出たのは発売の翌年です。この時はBEGINとDA PUMP、安室奈美恵さんと私の4組が沖縄から出場しました。出場が決まったと連絡があったのは、事務所の社長とレコード会社から帰る途中の車中でした。社長の電話が鳴って「紅白が決まりました。おめでとうございます」という声が漏れてきた。社長は言葉を詰まらせ、泣いてましたね。私も「ああ、これでやっと夢がかなった」と思うと本当にうれしかった。

横綱昇進パーティーで白鵬に言われた一言

「涙そうそう」では元横綱の白鵬さんとの意外なエピソードもあります。

 横綱はこの歌が大好きなので、横綱昇進のパーティーで歌ってほしいとお願いされ、会場で歌いました。その時に白鵬さんに言われたのが、「涙そうそう」を聴いて日本語を覚えたということです。

 えっとビックリでしたね。「涙そうそう」はゆったりしたメロディーで、歌詞が聞き取りやすくて、覚えやすいとおっしゃって。

 そんな話を聞き、歌うこともできて、あの時は横綱と一緒にたくさんお酒をいただきました。以来、白鵬さんととても懇意にさせていただいています。

 一度は故郷に帰って歌手としてはダメかなと思ったこともあります。でも、歌を捨てることはできないし、そもそも私から歌を取ったら何も残らない。これからも人を勇気づけたり励ましたりする歌をずっと届けていきたい。

 目指しているのは最初にお話しした唄者。沖縄や石垣島の古典民謡を私の声で残すのが一番の目標です。「涙そうそう」に出合った時の気持ちを忘れずに中国、ブラジル……世界中のどこにでも出かけて行き、声を届けたいと思っています。

(聞き手=峯田淳)

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