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広瀬すず「クジャクのダンス、誰が見た?」は近年の主演作の中では最も役柄に無理がない(碓井広義/メディア文化評論家)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月5日 9時26分

広瀬すず「クジャクのダンス、誰が見た?」は近年の主演作の中では最も役柄に無理がない(碓井広義/メディア文化評論家)

広瀬すず(C)日刊ゲンダイ

【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】

 連続ドラマに必要なのは、見る側に「この先はどうなる?」と思わせる牽引力だ。広瀬すず主演「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系)は、まさに続きが見たくなるサスペンスである。

 大学生の山下心麦(広瀬)は、元警察官の父・春生(リリー・フランキー)を放火で失った。捕まったのは遠藤友哉(成田凌)。22年前の東賀山事件で春生が逮捕した、死刑囚・遠藤力郎(酒向芳)の息子だった。

 物語は春生が心麦に残した手紙で急展開する。もしも自分が誰かに殺され、名前を挙げた人物が逮捕されたら、それは冤罪だ。手紙に添えた金で弁護士の松風義輝(松山ケンイチ)を雇って救えと。そのリストの中に遠藤友哉もいたのだ。

 元警察官殺害事件と東賀山事件。2つの事件が複雑に絡んで謎を生んでいく。誰もいないジャングルで、クジャクは本当に踊っていたのか。知るのはクジャクだけだという寓話も効いている。

 広瀬は、事態に動揺しながらも「前を向くかどうかは、私が決めます」と宣言するヒロインと自然に同化している。近年の主演作の中では最も役柄に無理がない。また、松山もちょっとクセのある弁護士がよく似合う。

 原作は浅見理都の同名漫画。脚本はNHKで放送中の「東京サラダボウル」と同じ金沢知樹だ。原作の良さを生かしながら、構成とセリフに非凡な脚色力を見せている。

(碓井広義/メディア文化評論家)

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