夢コラボ初上陸! ソニー・ホンダモビリティ「アフィーラ1」にやっぱり期待してしまうワケ(小沢コージ/自動車ジャーナリスト)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月9日 9時26分
全長4.9m強×全幅1.9mはテスラモデルSとほぼ同じ(写真)小沢コージ
【小沢コージ クルマは乗らなきゃ語れない】
ソニー・ホンダモビリティ「アフィーラ1」
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1月下旬、待望の「アフィーラ1」が銀座ソニーパーク屋上に初上陸した。そう、2年前のジャパンモビリティショーで公開されたITの巨人ソニーと自動車のホンダの国産EV夢コラボ、「アフィーラ」ブランドの第1号車である。
厳密には、1月6日に北米ラスベガスCES(テクノロジー見本市)で発表済みで、その北米プロトタイプ版が日本にやってきたのだ。
北米カリフォルニア限定だが、すでにネット受注が始まっており、価格も発表済み。2025年中には北米で正式発売、翌26年には北米納車が始まり、日本でも26年頃に発売予定だ。
正直、まだ動かせないし肝心の車内エンタテインメントも体験できない。ただ、遂に“ソニーホンダのEV”が出るんだという想いもあり、実車を見に行ってみた。
ぶっちゃけ言うと、大成功が約束されたクルマではない。ソニー&ホンダのビッグネームには当然期待だが、デザイン&サイズ戦略は存外にフツー。
全長4.9m強×全幅1.9mのラージセダンサイズは、競合とされるテスラモデルSとほぼ同じ。また今後SUVのアフィーラ2、普及版のアフィーラ3が登場するとも言われ、その辺りの商品戦略もテスラと似た流れと言える。
デザインは刺激は薄め、動力性能は少々期待はずれ
肝心のエクステリアは、プロトタイプそのままの超すっきりオーバルデザイン。なによりもルーフに取り付けられたタクシーの行灯の如きデカいライダー(レーザーで距離や形状を測定するセンサー)やカメラが目立つ。
空力的には優れてそうだが、イタリア車のごとく既存のクルマ美学を追ったものではなく、要するに“走るスマホ”デザイン。ユニークと言えばユニークだが、刺激が薄いと言えば薄い。
動力性能はフツーどころか、少々期待はずれだ。電池素生は明らかにされてないが、91kWhのリチウムイオン電池を搭載し、254psモーターを前後に配したツインモーターAWDで、フル充電からの航続距離は300マイル(483km)以上。
最新のテスラモデルSが約100kWhの電池を積み、最速モデルで1020psを発揮し、ロングレンジモデルで航続距離が600km台であることを考えると、後発なのにそれでいいの? と思わなくもない。
肝心の価格もベーシックなオリジンが8万9900ドル(約1420万円)から、上級のシグネチャーが10万2900ドル(約1630万円)で、北米価格はモデルSと似てるが、日本円に換算すると日本のモデルSより高い。ここまで聞くと戦略的には不安になる。
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