食べることは癒やし?しかし健康を害しては意味がない
GIGAMEN / 2015年8月18日 7時0分
米国の一人暮らしにおける食生活問題が深刻化している。食品技術研究会の報告によると、米国人は一日に摂取する全カロリーのうち、なんと25%がスナック菓子で占められているのだという。当然スナック菓子で必要な栄養素の25%は賄うことはできない…。
人間はなぜスナック菓子に手を出してしまうのか。そこには世帯構成の変化や脳に与える影響など、複数の原因が存在している。
孤独を癒やすポテトチップス
市場調査会社NPDグループのまとめによると、スナック菓子の消費を大きく牽引しているのは一人暮らし世帯だということが分かった。米国では現在一人暮らし世帯がどんどん増加傾向にあるため、それにともなってスナック菓子の消費が増えているのだ。
一人暮らしの人はほとんどの場合あまり料理をしたがらない。また、腐りやすい食品を買いすぎてダメにしてしまうケースも多い。スナック菓子は調理の手間もいらずしかも消費期限が比較的長い。一人暮らしの食生活には確かにとても重宝する存在なのだ。
また、スナック菓子のような高カロリー食品を日常的に食べ続けていると、脳の神経伝達物質の一つ「ドーパミン」が大量に放出されるため、ある種の依存症のような状態になってしまう。
一人暮らしによる孤独感、腐らせる恐れがない、脳に直接影響を与えるほどの依存性、これらが相まって人々はスナック菓子を食べ続けてしまうのだ。
まず健康であるべき
米疾病予防管理センターの発表によると、米国における肥満人口比は35%。3人に1人以上の割合で太り過ぎの人が存在することになる。
パデュー大学の準教授(栄養科学)ヘザー・エイシャー・ミラー氏は「何を食べるか」について人間はもっと真剣に考える必要があると説く。何を食べたいかの前に何を食べる必要があるのか、今日はまだ何を食べていないのか、を意識すべきという意味だ。
おなかが空いたらスナック菓子ではなく果物や野菜を食べるべきで生活の中に含まれる糖分・塩分・脂質には厳しく対処しなければならない。
肥満による健康悪化は医療費の増大を招く。日本でも今後団塊世代が後期高齢者に該当する年齢に達すると医療費が爆発的に増え、それ以降の世代に極めて大きな負担が掛かると予測されている。
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