エティハド航空、空港で体調不良者を特定する新技術の試験開始へ
GIGAMEN / 2020年5月18日 18時30分
アラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空は4月、豪州のエレニアム・オートメーション社と提携し、アブダビ国際空港の自動チェックイン機などで、感染症の発症初期の可能性がある旅行者を特定できる新技術のテストを開始すると発表しました。
体温・心拍数・呼吸数を非接触で測定できる
エティハド航空が同業他社に先駆けての導入を目指す新技術は、空港の自動チェックイン機・手荷物預け機・入国審査ゲートなどで搭乗客の体温・心拍数・呼吸数を非接触で測定できるというもの。これらのバイタルサインに異常が見つかれば、手続きは中断し、ディスプレイに体調などを尋ねる質問が表示され、結果次第では航空会社職員や看護師とビデオ通話をすることになります。
体温測定は世界中の空港で行われていますが、同時に心拍数と呼吸数まで測定している事例はほとんどないとみられます。世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症は重症化すると肺炎になります。発熱と心拍数・呼吸数の増加がみられると、肺炎の可能性が高いとされていることから、新技術が実用化されれば、搭乗客の体調を見極める判断材料が増えます。
ウイルス感染拡大リスクを低下させられる
エレニアム社は空港の自動チェックイン機に触れることなく、音声入力や頭の動きで操作できる「ハンズフリー」技術を既に開発しています。この技術と体調の異変を自動検知する新技術を組み合わせれば、タッチパネルを介してウイルスが手に付着する可能性を排除しつつ、搭乗客や空港・航空会社職員の間でのウイルス感染拡大リスクを低下させることができます。
エティハド航空は4月末から体調不良者特定を容易にする新技術の試験をアブダビ空港で開始し、5月いっぱいまで実施する予定です。体温・心拍数・呼吸数を非接触で測定でき、空港内でのウイルス感染リスク低下を見込める新技術が一日も早く世界中の空港で導入されることを期待せずにはいられません。
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