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間食の食べ過ぎを防ぐスマート弁当箱の製品化プロジェクト、中止の理由とは

GIGAMEN / 2022年6月21日 17時24分

クラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げたい方は必読。英国発、間食の取り過ぎを防ぐ時限錠付き弁当箱「noo+」の先行販売プロジェクトが5月、米クラファンサイト「Kickstarter」で公開されましたが、わずか5日で中止となりました。いったい何があったのでしょうか。

間食とは関係ない、時間やお金の無駄遣い対策にも

「noo+」の使い方は簡単です。ついつい食べ過ぎてしまうお菓子などを中に入れ、フタ中央のボタンを押すと、時限錠がかかり、一定の時間まで開きません。間食の量を自制できる場合は、弁当箱にスマホやお金を入れてもよく、時間やお金の有効活用に役立つはずでした。

弁当箱としてのクオリティもなかなかのものでした。本体は耐久性に優れたステンレススチール製で、中身がこぼれないように工夫され、モダンなデザインは手に持っている姿をカッコよく見せます。時限錠が付かないバージョンの「noo PURE」も用意されていました。

ニュースレターが迷惑メールフォルダに入っていた

それではなぜ「noo+」の先行販売プロジェクトは中止になったのでしょうか。理由は単純で、事前にランディングページを立ち上げ、ニュースレターの購読者数も一定数いましたが、そのレターが迷惑メールフォルダに入っていたことをプロジェクト実行者が把握できなかったからのようです。

クラファン成功にはプロジェクト公開直後の勢いが重要です。一気に支援を集めれば、プラットフォームで注目されるからです。そのために事前の宣伝にコストをかけるのは不可欠で、そうしたにも関わらず、支援が見込めそうな人たちにプロジェクト開始を伝えられなかったのは痛恨でした。

プロジェクト継続なら資金不足に陥った可能性も

「noo+」プロジェクトの実行者がニュースレターの開封率などを知らせてくれるアクセス解析サービスをきちんとモニタリングし、SNSも上手く活用することで、支援してくれそうな人たちにしっかり情報を届けていたら、結果は変わっていたかもしれません。

結局、目標金額の4割弱である3782ポンド(約62万円)を集めたところで、プロジェクトは中止を余儀なくされました。このままではマーケティングにかける費用が膨らみ、生産・発送が順調に行われない事態もあり得たでしょう。誠実な姿勢に敬意を表し、出直しを期待したいところです。

<参考元>Kickstarter

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