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スタイリスト5人が結論づけた「気にするトレンド」座談会レポート

GISELe / 2021年10月13日 19時30分

スタイリストの「気になる服」

ランウェイからリアルクローズへ。
とり入れたい注目トピックスの結論

秋から冬へ。早くも一通りの新しい服をチェックしたスタイリストたちが推すアイテムや配色、注目の組み合わせなどを総まとめ。シンプルの延長で考えられる、リアリティを重視するスタイリスト陣だから気づく「とり入れられそう」なポイントに注目。


TREND TALK!
高木さん:クラシカルで女性らしい装いに目がいきます。ずっとカジュアルが気分でしたが、今季気になるのはきちんと感のある着方やアイテムばかり。

(↑TOD'S:やぼったさ一歩手前のハンパ丈やミニマルなタイトシルエットが今季らしくてかわいい。カジュアルなトップスでハズすのではなく、上品な着方と小物づかいに徹しているところも好みです/高木さん)


(↑A.P.C.:アクセは静ひつなパールよりもモダンでキレのいいゴールドを。長さ違いのチェーンを重ね、まじめな着方にちゃめっけを加えたミックス感も気になります/樋口さん)

樋口さん:ヴィンテージみたいな総柄ワンピに惹かれます。メンズライクな気くずしも好きですが、きちんと感のある着方の1つとして、シャツワンピのボタンを上までとめてかっちり仕上げるA.P.C.の提案みたいに、まじめな服を折り目正しく着るのもかわいいですよね。


(↑CELINE:トラッドなものをつめ込むよさを再確認。メンズライクなショート丈アウターが目新しく、親しみやすくもあり、活躍の予感!/渡邉さん)

岩田さん:ずっと前からある王道な服を、複雑に重ねたCELINEのコーディネートも目を引きました。
渡邉さん:丁寧に重ね着したりシルエットに強弱をつけたりして、スタンダードな服の格を上げるテクニックがリアルだし参考になる。
岩田さん:すでに持っている服のバランスを少し見直すだけで再現できそうですよね。


(↑CELINE:コートとニットの間にGジャンをはさんで丈感にズレを出す着方が気になる。久しぶりにトレンチコートが着たくなりました/岩田さん)

出口さん:例年以上にレイヤードがカギになりそうですね。展示会やリース中も、同素材のセットアイテムやアンサンブルニットをたくさん見ました。着るだけで凝って見えるし、秋冬にありがちな単調見えを防げるので持っていると便利。

(↑NEHERA:白シャツのラフなのぞかせ方が今季らしいルックを見て、開襟ニットが欲しくなりました。ボタンを開けてシャツをのぞかせるというバランスが新鮮。Vネックにさらなる奥行きが生まれ、首元をキレイに見せられる/出口さん)

樋口さん:最近ファッションページでも使用するたび、優秀だと再確認しているのがグレー。ネイビーほどかしこまってなく黒ほどモードじゃなくて、どのアイテムを試しても、ちょうどいい仕上がりに落ち着きます。

(↑ALBERTA FERRETTI:黒にかわって最近気になるダークグレー。黒より明るいぶん服そのものの素材感やディテールがわかりやすく、単調になりがちなワントーンもメリハリのある仕上がりに。このルックみたいに黒小物を添えて辛口な着方がしたい/出口さん)

高木さん:私もグレーが気になります。甘くならずに女性らしさがかなうし、あせたキレイ色との相性もいいので、配色に迷ったらつい手にとってしまう。


(↑ALBERTA FERRETTI:くすんだトーンの装いが地味に見えない理由は、クラッチのようにラフに携えたバッグにあり。一般的なブラウンより赤みが強いから、女性らしく華やかな仕上がりに/高木さん)

渡邉さん:今シーズンは色ものも豊作なイメージ。ショッキングピンクやはっきりとしたイエロー、グリーンなど、いつも以上に多くのブランドで見ました。
高木さん:甘い色やデザインと素材の組み合わせにも注目。↓のPhillip Limのワンピみたいに、ぬくもりのある素材を選んだら、大人も気負わず試せるはず。

(↑3.1 Phillip Lim:ヴィンテージっぽい総柄ワンピは、首元・そで・すそ全部にクセがあるとやや甘い印象。なのでこの1枚のように、つまったネックライン以外はシンプルな見た目がベター/樋口さん)


渡邉さん:素材といえばほかには、秋冬の定番・レザー素材もよりバリエーション豊かに。私が選んだJIL SANDERのワントーンルックも、レザーグローブが存在感を発揮していて新しい。足元も重たいフォルムが多い印象です。

(↑RACHEL COMEY:ノルディック柄ニットとレザーボトムの、真逆なテンションの組み合わせ。なつかしさのある柄ニットで可愛いものを今季はよく見ます/出口さん)


(↑UJOH:スーツのようなほっこりしないテーラリングによって、やさしいピンクのワントーンをマニッシュに振っているところが目新しい。ぼやけて見えやすい薄色を新調するなら、ボタンやスリットなどの装飾が効いていることも選びのポイントに/岩田さん)

出口さん:私たちが選んだルックはすべて、形・色ともに重厚感がありますね。短丈やハンパ丈のボトムも再燃している今年、ロングブーツはとくに見のがせない。

(↑CELINE:柔らかい動きが出る、上品な流れのいい服を秋からは太めのブーツで、大胆にハズすバランスに注目。ロングブーツで肌をおおう前提で、なつかしいハンパの丈ワンピースも再活用したい/出口さん)


(↑JIL SANDER:ベージュにキャメルのレザーグローブを重ねているのが高感度。バッグや靴のほか、グローブなどのレザー小物をプラスすることで薄色が締まって見えるうえ、きちんと飾っている感じも出る、このバランスは参考にしたい/渡邉さん)

樋口さん:ロングブーツで肌をおおうだけでタフに見えるので、ドレスライクな1枚系やレディなボトムもハードルが下がって着やすくなります。

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STYLIST PROFILE

KEIKO WATANABE
実際の着用感まで想像の行き届いた提案に支持が集まる。選ばれた服は実用性とスタイルアップの強みを兼ねるものばかり。


MAKIKO IWATA
女性らしさが引き立つ色と形の選定に定評が。着まわし企画を担当することも多く、シーンレスな服選びにも長けている。


KAORI HIGUCHI
シンプルな服を基調としながら、今っぽさを感じられるシルエット選びが得意。大人に適した甘さのさじ加減も絶妙。


CHISATO TAKAGI
メンズライクな風合いをとり入れた、辛口な装いが人気。アクセやインナーの効かせ方など、新鮮見えのアイディアも熟知。


NATSUKO DEGUCHI
力を抜いて着られるデザインが定番。ラフに見せず都会的に引き上げるディテールや素材の選択に、審美眼とこだわりが光る。

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