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【タイ】デング熱予防対策キャンペーンを毎年実施

Global News Asia / 2014年9月22日 20時1分

タイでは、デング熱は珍しくない病気です。日頃どのような対策をとっているのか、チュラロンコン大学大学院公衆衛生学ラタナ ソムロントン準教授に話を聞きました。

 2014年9月22日、日本で大きなニュースになったデング熱。タイは地理的にこのような熱帯病も存在するため熱帯医学が進んでいます。また、タイ政府は予防キャンペーンを
多く設け、啓蒙活動にも力を入れているなど、タイでは公衆衛生学分野もまた大きな役割を果たしています。

 そこで、チュラロンコン大学大学院公衆衛生学修士過程在籍の宮原由佳さんに、タイでの対策状況や日本人旅行者へのアドバイスについて、同大学院 ラタナ ソムロントン準教授に話を聞いてもらいました。

 タイでも毎年雨季にはデング熱予防対策のために政府や病院がキャンペーンを行います。蚊が寄り付かないように殺虫剤をまいたり、池や水槽にはぼうふらを食する魚を放ったり、と身近な予防対策を市民に啓蒙しています。そうしたことからタイ人も、普段から予防法を学び気をつけながら生活しています。

 旅行者の皆様には、レストランなど木が多い場所で特に注意することが必要です。長袖、長ズボンで、虫除けスプレーなどを使用するとよいです。タイでもレモングラス成分の虫除けスプレーなど、スーパーやドラッグストアなど身近なお店で購入可能です。

 また、服装はできるだけ黒やダークカラーのものは避けたほうがよいでしょう。このような色は蚊が好んで寄ってくる傾向があります。

 ホテルの部屋では、エアコンを25~26度くらいに設定しておくと、蚊が寄り付きにくくなります。肌寒ければ長袖長ズボンで寝ることをお勧めします。

 デング熱の症状は、風邪ととても似ています。風邪のような症状が出たら、自分で判断せず、すぐに病院へ行きましょう。高熱には特に注意してください。

 通常は雨季(5月~10月頃)、また昼間に特に注意が必要と言われています。10月下旬から雨季が開けはじめますが、それ以外の季節でも、夜でも十分に気をつけましょう。

 バンコクは、外国人にも安心なクオリティのとても高い病院がいくつも揃っています。日本で学んだ医師も多いです。気になることがあれば、すぐに診てもらってください。

 せっかくのタイ旅行を楽しんでいただくためにも、予防対策をしっかりおこない、良い思い出をたくさん作っていただきたいですね。

【編集 : 高橋大地】

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