東京国際映画祭でタイ映画8作品を公開
Global News Asia / 2014年10月23日 22時24分
2014年10月23日、今年で27回目を迎えた東京国際映画祭が始まった。特に今年から設けられたクロスカット・アジアは、年ごとにアジア各国の映画を紹介する。その1回目としてタイの映画作品が8本公開される。
映画祭の対象作品は、六本木、日本橋、歌舞伎座の3会場で、特別招待作品やコンペティション、アジアの未来などの部門ごとに、それぞれ公開される。
特に今年から新たに設けられたクロスカット・アジア第1回目に選ばれたタイの作品は、いずれもタイでは話題になった作品ばかり。
欧米の映画祭でも高い評価を受けるタイの映画だが、これだけ多くの作品が一挙に公開されることは前代未聞。
また対象作品『コンクリートの雲』では、10月24日午後3時半の上映後に出演者と監督の舞台挨拶と質疑応答が予定されているほか、監督を中心にシンポジウムもある。
予定されているタイ映画8作品は以下の通り。いずれも個性派の作品ばかりであり、タイという国に興味はなくとも楽しめる作品だ。
コンクリートの雲
アピチャッポン監督『ブンミおじさんの森』などの編集技師として知られるリーの監督デビュー作。1997年、アジア金融危機の余波で自殺した父親。葬儀のため、ニューヨークから戻ったエリートの兄と、バンコクに暮らす弟。タイとアメリカを往還する物語に「経済」と「愛」が交錯する。
稲の歌
『稲作ユートピア』(山形国際ドキュメンタリー映画祭09出品)で知られるウルポン監督の農村ドキュメンタリー最新作。広大な田んぼと稲の成長。折々の祭礼、歌、踊りの数々。とりわけクライマックスの手作り打ち上げ花火のシーンは圧巻! 日本の稲作文化と比較してみるのも一興。
先生の日記
山と水に囲まれた僻地の小学校に赴任した青年教師ソーンは、学年の違う4人の児童を受け持つ。職員室に残された前任の女性教師エーンの日記を読むうちに、ソーンは会ったこともないエーンのことが気にかかりはじめる。ニティワット監督は『フェーンチャン ぼくの恋人』の共同監督のひとり。
タイムライン
『ナンナーク』『ジャンダラ』のノンスィー監督の新作。母子家庭で育ったテーンは母の意に反してバンコクの大学へ進学、そこで美しいジューンと出会う。ハートフルな物語に、唐津くんちなど佐賀県各地で撮影されたシーンが彩を添える。
ラストサマー
ホラー王国タイで昨年の大ヒットとなった、若手3監督による3話リレー式のオムニバス・ホラー。新進女優ジョーイがフェイスブックで「死にたい」とつぶやいたことがきっかけで、運命の歯車が狂いはじめる。『タン・ウォン~願掛けのダンス』のコンデート監督が本作では全編の脚本を担当している。
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