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【タイ】日系企業が管理する希有な賃貸物件を発見

Global News Asia / 2015年1月21日 20時32分

物件管理全体を請け負うことになった経緯など、記者の質問に答えるディアライフ社の安藤社長。

 2015年1月21日現在、タイには在留届が出ているだけで、約5万人の日本人が住んでいる。在留届を出さずに滞在する人を含めれば、実態はその2倍から3倍もの邦人が住んでいるといわれている。その多くが、タイで賃貸物件(アパートやコンドミニアム)を借りて暮らしているのだが、そこにはトラブルが常に付いて回っている。

 記者自身もバンコクに住んで10年以上経つが、これまでいくつかのアパートに暮らして、何度か引越しも経験してきた。そして、引っ越すたびにいくつものトラブルに見舞われた。

 多いのは水回りのトラブルで、水が出ない、トイレや排水溝が詰まる、異臭がするなどなど。その都度に大家や管理人に修理を頼むのだが、当日に修理に来るのはとても早いほうで、数日待たされることも珍しくなかった。また、どう見ても共同溝の詰まりでもあるのに、その修理費を請求されることもあった。

 今回は、記者自身の部屋が契約切れになったために新たに探していたところ、日系企業が管理しているという物件に巡りあった。部屋の仲介をする日系不動産は多いが、部屋の管理を一棟丸々扱うというのは、恐らく初めてではないだろうか。

 記者が見つけた物件は、「AVORA31」というバンコクの都心で日本人も多く住む地域、スクンビット通り31の中ほどにある50部屋のコンドミニアム。そこで管理を請け負っていたのが、ディアライフ社というバンコクで2012年に創業された不動産会社だ。問い合わせしてみると、社長の安藤氏自らが応対してくれた。

 まず、管理業務すべてを請け負うことになった経緯を訊くと、案の定な返事が返ってきた。

「当社ではこれまで普通通りの仲介業をしてきましたが、どうしても大家さんと借り主さんとの間でのトラブルが絶えません。しかも、大家さんがダメ、できないと言われてしまうと、借り主さんが不納得であっても、それ以上できないというジレンマが常に付いて来ました」

 タイに住み慣れた記者でさえ、ストレスを覚える大家さんや管理体制には、ここも悩んでいたようだ。

「それならば、いっそ一棟丸々管理業務を請け負ってしまえば、紹介した借り主さんの満足も得られると思ったのです」

 しかし、管理業務一切を請け負うとしても、採算的に合うのだろうか。

「当社はまず、修繕専門のスタッフを5人配置しました。交代で24時間待機させています。これはトラブルはいつ起きる分からないことと、当日のスタッフに専門技術がなくとも、まずは応急の手当だけでも対応をするためです」

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