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【タイ】日系企業が管理する希有な賃貸物件を発見

Global News Asia / 2015年1月21日 20時32分

 このへんの発想は、やはり日本人ならではだろう。夜中に何かトラブルがあっても、普通は翌日にスタッフが来てからでしか、要請もできないのがタイでのスタンダードだ。

「これができるのも、オーナーから一定の予算で管理業務一切を請け負い、その範囲内でやっているからです」

 とはいえ、その場その場で対応するのも大変なのでは?

「もちろん、そうです。不思議とトラブルは続いてしまったりしますからね。そういったことにならないように、日頃からメーター類の点検をこまめに行なっています。例えば、先月に比べて、急に使用量が多くなっていたりすると、どこかで漏れていたりする可能性がある。それを見つけることでトラブルの予防になるわけです」

 タイの出火原因でも割合が多い漏電も、このメーターチェックで予防できることも多そうだ。こうして一棟丸ごと管理するからこそできること。さらに管理の効率をも高められるわけだ。

 こうしてみると、管理する企業にとっても、オーナーにとっても、さらに借り主にも良いことずくめのようだ。タイの居住環境は、施行のいい加減さも相まって、決して一筋縄ではいかない。日本のように、管理室に一声言えば済む、というところはまだまだ少ない。こうしたストレスフルな環境に目をつけたこのディアライフ社は、新たなビジネスを創出したのかもしれない。

 とはいえ、記者が感心したのは、この発想が利用者、オーナーすべての利益につながるところだ。どうしても自社の利益確保が優先となり、他にかまっていられないのは、どこの企業も同じ。その中でこうした発想を実現できる企業が、日系企業にあったことが非常に頼もしく思えたし、ぜひ成功してほしいと願う事業である。
【取材/撮影 : そむちゃい吉田】


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