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【カンボジア】高級胡椒の産地「カンポット市・水道拡張計画」を支援ーJICAカンボジア事務所

Global News Asia / 2015年7月23日 9時0分

カンポット浄水場(完成予想図)JICA提供。

 2015年7月20日、JICAカンボジア事務所が発行する「カンボジアだよりNo47」に、『需要高まり、水不足にカンポットで上水道拡張計画』と題する記事が掲載された。

 高級胡椒の産地として世界的に知られていた南部のカンポット、徐々に栽培量を増やしており復活を目指している。6月16日、カンボジアのオウン・ポンモニーロット経済財政大臣とJICA安達一カンボジア事務所長との間で支援の締結式が行なわれた。

 (記事)「カンポット市民、水不足に困惑」。今年4月、地元紙にこんな記事が掲載されました。3月中旬ごろから、水道の水の出が悪くなり、市民が苦情を寄せている、というものでした。水が不足しがちな乾季に増える水の需要に対して、同市の上水道施設が不十分であることが原因です。

 カンポット市の上水道は長い間、課題を抱えてきました。浄水場の供給力不足、設備の老朽化などにより、給水率は47%にとどまっています。一方で海沿いに位置するカンポットの地下水は飲料水に向いておらず、井戸の水を飲むことが多くの場所できません。安定した、安全な水の供給は、市民にとって日々の暮らしに直結する、深刻な問題なのです。

 これを改善すべく、日本の無償資金協力による「カンポット上水道拡張計画」(供与限度額29億8,500万円)の支援が6月半ば、正式に決まりました。

 カンポット市には、1950年代に構築された上水道施設システムがありましたが、内戦により浄水場が破壊されてしまいました。その後、川から直接配水をする簡易システムが使用され、2006年には既存の浄水場の改修や建て替えが実施されましたが、配水管網の整備不足、機材の老朽化などもあり、十分な安定供給ができていません。

 この計画では詳細計画を行った後、約2年をかけて、浄水場を整備するほか、水質分析機器などの機材を提供して、安全な水へのアクセス率を向上させます。

【編集 : TY】

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