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【インド】インド経済動向ーHSBC投信

Global News Asia / 2016年1月23日 20時16分

 ジャイトリー財務相は、「シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)、ロシアを含む政府系ファンドや年金基金が、NIIFへの出資に関心を示している」としており、外国からの資本参加も期待できる。

<マーケットサマリー>
株式市場
インド株式市場のアウトパフォームに期待
 12月のインド株式市場は月前半に下落し後半に値を戻す展開となり、結局、代表的株価指数のSENSEX指数は前月末比-0.1%で取引を終えた(図表1参照)。海外では米国の利上げ、国内では冬季国会での物品サービス税(GST)法案の不成立などが悪材料となった一方、堅調な国内景気指標はプラスに働いた。

 2015年の年間騰落率(SENSEX指数は-5.0%)は2011年以来のマイナスを記録したが、他の主要新興国市場を上回った。当社では、2016年もインドのアウトパフォームが続くと見ている。その理由としては、高い経済成長率見通し、政策に対する信頼性、金利低下余地、企業収益の回復見通し、中国経済の減速に対する耐性、が挙げられる。

 投資家のリスク回避志向の高まりを背景とした世界的な株式市場下落の影響は、インド株式市場にも波及している。しかし、リスクオフモードが後退し市場が落ち着きを取り戻せば、インド株式市場は再び他市場をアウトパフォームする展開になると予想される。

債券市場
4月以降に追加利下げを予想
 12月のインド債券市場は、10年物国債利回りが0.02%低下し(価格は上昇)7.76%となった。

 財政赤字は縮小しており、2015年4月-11月の赤字額は政府計画に対し87%にとどまった。インド準備銀行(中央銀行)は、政府の2016/2017年度の予算案で財政赤字削減見通しを確認した後、今年4月以降に追加利下げを行うと予想している。

 消費者物価指数は11月の前年同月比+5.4%から12月は+5.6%に上昇ペースがやや加速した。しかしながら、原油価格が下落を続けていることなどから、今後、インフレ率は抑えられる見通しである。

為替市場
ルピーは底堅い推移を予想
 12月のインドルピーは対米ドルで強含んだ。引き続きインドルピーは他のアジア通貨の対米ドル相場と同様の動きを示すと予想する。但し、相対的に良好な経済ファンダメンタルズ、潤沢な外貨準備高、中国人民元との連動性の低さなどから、インドルピーは比較的外的ショックに対する耐性が強いと見られる。

 中期的には米国とインドのインフレ格差に縮小傾向が見られるため、ルピー安による競争力維持を図る必要性は低下すると見られる。原油安、潤沢な外貨準備、経常赤字の縮小が引き続きルピー相場の下支え要因となる。ルピーは底堅い推移を予想している。
【編集 : FX】


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