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香港の風物詩? 建設現場をぐるりと取り囲む無数の竹で組まれた足場

Global News Asia / 2016年2月6日 11時0分

歩道を覆う竹の足場(我妻伊都 撮影)

 2016年2月6日、香港には見所がたくさん存在するのだが、ガイドブックにも掲載されない隠れた見所に無数の竹で組まれた建設現場がある。街を歩いてもバスに乗ってもあちらこちらで見ることができるいわば香港の風物詩だ。

 竹で強度は大丈夫かと心配になるが、心配ご無用。強度は高く、かなりしなるので風にも強い。また、湿度が高い香港では、鉄だとさびてしまうが、竹だとさびず、逆に水分を含むとさらに強度が増すという。

 すでに中国本土の建築現場で竹の足場が組まれる光景はあまり見かけない。

 香港の建築現場で竹が使用される最大の理由は、低コストであること。さらに、香港は土地が狭く、建物と建物の間が狭いという事情も関係している。鉄に比べ竹は建物ギリギリまで足場を組むことができるからだ。

 建設現場の竹の足場(竹柵=ジョンパン)は、香港人には当たり前の光景でも、外国人には珍しく思わず見てしまう。しかし、ただ闇雲に竹を組んでいるわけではない。竹を使って足場を組むためには、専門の職業訓練学校で決められたコースを履修する必要がある。香港で竹の足場を組めるようになるためには、1年と数カ月かかるとされる。 香港で竹の足場を組める人は立派な職人なのだ。

 香港を訪れる機会があれば、少し目線を上げて見事に組まれた竹柵を探してみてはどうだろうか。 

【執筆 : 我妻伊都】

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