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【タイ】ステーキがタイ人の間でも定着してきている!? 

Global News Asia / 2016年3月18日 9時0分

タイの「ペッパーランチ」で食べられる牛肉とハンバーグのセット。飲みものとみそ汁やサラダ、アイスを選択できるコンボもある。(高田胤臣:撮影)

 2016年3月18日、タイは長らく牛肉があまり好まれない食材であった。一般的に肉というと豚肉か鶏肉を指していて、牛肉はそれまでは筋張ったもので固い上に味もそれほどいいものではなかったために人気がなかった。

 近年はその様子がずいぶんと変わってきている。タイ東北のサコンナコン県の肉牛組合などが飼育するタイ・フレンチと呼ばれる牛肉がバンコクの日系焼肉店を中心に取り扱われ、また、同地方のナコンラチャシマ県の「チョクチャイ牧場」などが有名になって、タイ人の牛肉に対する評価が変わった。

 街中でも「ステーキ」と掲げた飲食店も増えており、屋台でもステーキなど牛肉を扱う店が多くなった。それほどタイ人にとっても牛肉が身近になってきており、特に若い人は日常的に食べるようになっている。

 繁華街の商業施設には日本から来た「ペッパーランチ」も入居し、食事時は行列もできるほど人気がある。鉄板で半完成品が出てくるので、それらを自分で簡単に調理するというエンターテイメント性も人気の理由のひとつのようだ。「ペッパーランチ」は2007年にタイに初登場して以来今年で10年目になっている。バンコクを中心に16店舗があり、初期のころは店員が各テーブルでどのように食べるかを説明していたが、現在は食べ方の説明は完全に省かれている。それほどに定着したようである。

 ただ、タイ・フレンチなどは通常の牛肉よりも値段が高いため、やや高級食材の部類に入る。今後さらに定着し、生産量も増えればもっと安くなるのではないだろうか。タイの牛肉食はまだまだ始まったばかりである。

【執筆 : 高田胤臣】

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