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【タイ】ボランティア救急隊員が急死後、献体希望する

Global News Asia / 2016年7月9日 17時0分

2016年5月に行われた、2015年度解剖実習の献体返還の儀式。(撮影:高田胤臣)

 2016年7月9日、タイの慈善団体でレスキュー部門のボランティアをする男性が、献体を希望し話題となった。

 タイの救急救命活動は慈善団体が担っており、大半をボランティア隊員の活動に頼っている。ボランティア隊員は制服から救急車まですべてを自前で用意し、善意で救急救命活動に従事している。

 そんなボランティア精神に溢れたボランティア隊員のギアンさん(46歳)が先月8日早朝に持病と肺感染症併発で急死。ボランティアとして20年近く活躍してきたことから、所属する華僑報徳善堂の職員やボランティア隊員たちはショックを隠せなかった。

 ギアンさんは死してなおもボランティア精神を全うするため、亡骸をチュラロンコーン大学医学部の解剖実習に使うように献体を希望した。さらに、解剖後に残る遺骨は解剖学に役立てるよう遺言があった。タイでは一般的に献体をすると、解剖実習終了後に遺族の元に返され、荼毘に付される。ギアンさんの場合すべてが医学に利用されるため、身体は遺族の元には一切戻ってこない。

 創設から100年以上が経つ華僑報徳善堂でも献体を希望して実際に医学部へと移送されたのはギアンさんが初めてのケースで、タイのメディアでも大きく取り上げられた。

【執筆 : 高田胤臣】

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