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【金正男氏殺害】北朝鮮との断交に現実味! マレーシア ベトナムやインドネシアも連動か?

Global News Asia / 2017年2月28日 10時30分

マレーシア・クアラルンプール(撮影:中野鷹) 

 2017年2月28日、金正男氏殺害事件をめぐりマレーシアと北朝鮮の関係が悪化している。マレーシア国内では、北朝鮮と断交するのではと噂が流れている。しかし、マレーシア政府は公式に断交するとは1度も発言していないにもかかわらず、なぜそのような噂が流れるのだろうか。

 「イスラム教徒が多いマレーシアは、アルカイダやIS(イスラム国)などの過激派によるテロリスクの声が常につきまとっています。それを払拭するためにマレーシア政府は空港などのセキュリティ強化に特に力を入れてきたので、信用大失墜です。そうじゃなくても、マレーシアは国内景気の減速が懸念され、海外からの投資や観光客を増やす必要がある中での今回の事件なので本当に迷惑しています」(大分在住のマレーシア人留学生の男性)

 また、クアラルンプールでゴルフショップを経営するマレーシア人男性は、「私の周りでは北朝鮮と断交すると噂になっています。記憶にある限り、首相など政府高官が「北朝鮮はならず者国家だ」など、あれだけ強く他国や大使を批判した姿は見たことがありません。あと、マレーシア警察のトップの会見でも、万が一、事実ではなかったら自身の首が飛ぶ状況ですが、あれだけ断定口調なのは、それだけマレーシアが北朝鮮に対して怒っているのだと感じます」
 
 マレーシアは、歴史的に中国との関係が深く、その影響で、北朝鮮に対しても友好国とされ、周辺国と波風を立てないようなバランス重視の政策を取ってきた。そのマレーシアの政府高官や警察トップの異例とも言える語気を強めた発言に驚いているようだ。

 「マレーシアだけではなく、犯行に利用されたと同情的なベトナムとインドネシアも怒りを隠しておらず、マレーシアの動きに連動するかもしれませんよ」(前出のマレーシア人経営者)

 これらの国々での反発は当然のように思えるが、北朝鮮は想定外だったのだろうか。
【執筆 : 中野 鷹】

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