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日本の芸能人押し寄せるミャンマー 吉本も参戦、10人以上の激戦に

Global News Asia / 2018年10月28日 10時15分

覚えたてのミャンマー語で独身ネタを披露する緑川まりさん(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)

 2018年10月27日、吉本興業のコメディアン5人が、ヤンゴンのショッピングセンターで開催された日本製品紹介イベントでコントを演じ、ミャンマー芸能界にデビューした。ミャンマーで活動する日本の芸能人は、ミャンマー出身の森崎ウィンさんらがおり、10人を超えた。韓流ドラマ人気のミャンマーに日本のコンテンツを広める機会が広がる一方で、今後は日本の芸能人同士の生き残り競争が激化しそうだ。

 この日デビューしたのは、緑川まりさん、タイガース(遠藤逸人さん、阿部直也さん、おきるさん)、アーキーさんの5人で、吉本興業の「住みますアジア芸人」企画の一環。アジア各国に移住したコメディアンが新しい仕事を開拓していく仕組み。緑川さんは「一生いるつもりで来ている」と抱負を語った。

 「ジャパンブランド」で行われたコントでは、タイガースらが伝統衣装の巻きスカートを巻き方がわからず脱げてしまうネタを披露したが、会場には微妙な空気が流れた。終了後に5人の中からは「すべった。観衆が全然ついてきてなかった。やはりミャンマー語を習得しなくては」と反省の声も聞こえた。

 一方、このイベントでは、元SDN48のmiray(ミレイ)さんも登場し、日本の曲を披露。すでに3回目のミャンマー出張で、地元テレビや雑誌にも取り上げられている。ミャンマーではこのほか、森崎さん率いるPrizmaX(プリズマックス)が人気上昇中で、11月17日から森崎さんがホスト役を務める番組が始まる。シンガーソングライターの、すわじゅんこさんが2015年から活動し、ワンマンライブを実現するなど人気が定着している。

 日本の芸能人がミャンマーで活動がさかんになってきた要因の一つは、現地の受け入れ態勢が整ってきたことが挙げられる。一方で、2011年の民政移管で国が開かれたばかりのミャンマーには優良なコンテンツが少なく、需要は高い。今年6月には、NHKグループや海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)などが出資する「ドリームビジョン」がヤンゴンで発足、地上波テレビ局の事実上の運営を始めた。また、日緬共同制作映画が盛んになるなど日本の制作者も増えてきている。日本の芸能人はこうした機会を利用してミャンマー市民への浸透を図る考えだ。

【取材/執筆 : 北角裕樹】

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