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【ミャンマー】日本映画祭、検閲で上映できず、インドネシア人監督の映画が性的描写で

Global News Asia / 2019年1月26日 7時45分

多くの観客で賑わう日本映画祭(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)

 2019年1月25日、ミャンマー最大都市ヤンゴンで始まった日本映画祭(国際交流基金・在ミャンマー日本大使館共催)で、上映予定だった映画の一部がミャンマー当局の検閲で不適当とされ、上映を取りやめる一幕があった。検閲で問題となったのは、国際交流基金のプロジェクトで制作されたオムニバス映画「アジア三面鏡:ジャーニー」の一部で、インドネシアのエドウィン氏が監督した「第三の変数」。性的描写のあるシーンが問題となったという。

 アジア三面鏡は、この第三の変数のほか2本の短編で構成するオムニバス形式だった。検閲当局の指摘を受けた主催者と制作側は、当該シーンだけをカットして上映することをせず、第三の変数の上映を断念した。オムニバスを構成するほかの短編2本は上映した。

 ミャンマーでは、2016年3月のアウンサンスーチー氏が実質的に率いる国民民主連盟(NLD)政権の発足後も映画に対する検閲が続いており、地元の映画関係者らから批判があがっている。暴力シーンや性的描写によって映画をレーティングする制度への移行を求める声が根強い。2016年には、シャンの王族に嫁いだオーストリア人の自伝をもとにした「ビルマの黄昏」が検閲によって上映できなかった。2017年にも、同性愛がテーマの「ア・シンプル・ラブストーリー」が同様に上映できなくなっている。
【取材/執筆 : 北角裕樹】

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