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【タイ】そむちゃい吉田、ワクチン接種が進むバンコクでの接種体験レポート

Global News Asia / 2021年9月8日 6時0分

日本人専用の待合スペースには、誰もいなかった。

 2021年9月8日、タイでの新型コロナのワクチン接種は目標とする70%に対して、1回目の接種を終えた人が約50%。また、在住日本人への接種は順調に進んでいる。先日、1回目の接種を受けたばかりのライター(そむちゃい吉田)が印象をレポート。

 わたしは昨年、新型コロナの感染拡大の最中だった8月にバンコクを離れて、妻の実家があるサラブリー県に引っ越していました。そのおかげで、今年前半まではその脅威にさらされることもなく、のんびりと暮らしていたのです。

 ところが、タイでデルタ株による第4波の感染が広がると、サラブリー県でもクラスターが連発。その主なものは、大手食品工場に勤務していた外国人労働者とのことだったんです。そうした状況の中でそれまで感染とは無縁に思っていたご近所で感染者が現れると、8月初めには隣家で感染者が発見されてしまいました。

 在タイ日本大使館と梨田大使によるタイ政府との折衝で行われている在住日本人へのワクチン接種は、バンコク、シーラチャー、チェンマイで実施されていて、その対象も40歳以上から18歳以上へと拡大しています。わたし自身は、発表後すぐに8月中旬の接種を予約していました。しかし、8月にタイ政府が感染拡大のために規制強化を打ち出すと、バンコクへのバス路線が運休。自家用車と鉄道での移動は可能であったものの、その移動には事前に指定サイトでの登録が義務付けられました。

 こうしたことから、せっかく予約していた1回目の接種は見送らざる得なくなったわたしですが、9月に入って規制が緩和されたとこにより、先日無事に1回目の接種を受けることができました。当日行ったのはバンコクで唯一、予約なしでも接種できるシンペートシーナカリン病院。渋滞を避ける為、早朝暗いうちからサラブリーを出発して、8時前に到着。院内ではタイ人の接種も行われていましたが、そちらは有料でシノバック(中国製ワクチン)でしたが、待合所には約50人ほどが待機していました。

 日本人専用の受付けには、わたし以外もう一人だけ。問診票を記載して10分と待たないうちに、診察室へ案内されて、接種を受けることができました。サラブリーに戻った今は、軽い頭痛と微熱がある状態でしたが、今朝は症状も柔らいだので、いずれ快復するでしょう。

 今回の在留邦人への接種は、当初日本の外務省が一時帰国して接種するよう薦められていました。しかし、その当時から帰らずに接種したいという声が多く、在タイ日本大使館がタイ政府との交渉をして実現。長くタイに暮らして来て、初めてその存在意義を実感することができた出来事にもなりました。一時は感染拡大の中で接種を巡ってパニック的なやりとりが交わされていた在留邦人社会も、今は一様に落ち着いています。あとは、タイ政府が進めるニューノーマル政策で、10月から11月にかけて観光客受け入れが再開されるかどうか。瀕死のタイ経済のためには、多少のリスクを承知の上でも実施に向けた動静に注目が集まっています。
【執筆 : そむちゃい吉田】

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