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【コラム】国際ロマンス詐欺とは

Global News Asia / 2022年9月29日 11時0分

南国イメージ

 「あの人が、私を騙すはずはない」もしくは「私は、騙されるはずはない」。騙されたことが確定した時、そんな言葉を人は口にする。もちろん、その過程の中で「もしかしたら騙されているかもしれない」という思いは、浮かんでは消しての繰り返しをしてきたとしても。

 筆者は、結婚詐欺にあったことがある。その詐欺師に申し訳ないなと思うことは、出会った時はお金があった。でも騙しにかかる段階にはそのいくばくかのお金がなくて、騙されてあげられなかったのだ。彼は修業中の詐欺師だったのだろう。最後の最後に、私は詐欺師から一か月分の食費をもらった。どこから騙されていることを知っていたかは、最初からとしか答えられない。彼は日本人だった。詐欺師にしては、ちょっと個人データを話し過ぎたのが敗因。

 昨今、国際ロマンス詐欺が横行している。人の信じる心に付け入る。けれど、アッサリ騙されている人たちは、今まで生きて来た人生の中で善人としか出会わなかったのかというくらい、会ったこともない外国人を信用している。

 筆者は、男性女性どちらの仕掛け人にも詐欺をしかけられたことがある。ハンドルネームが男女の判別がつきにくいこともあって、女性も登場したのかなと思う。

 だいたいは、国境のない医師団とかで働いている。パイロットと兼業している人もいた。このコロナ禍、普通に病院に勤務している医師や看護師は、少なくとも出会いの場所を求めて奔走している人は少ない。普通の町医者のレベル・都道府県にある大学病院のレベルで、出会いは、二の次なのだ。国境のない医師団なら、もっともっと。ネットで出会いを求めること自体、もうあり得ない。

 女性の場合の手口を記す。ちょっと露出が多いかなって感じの欧米人の写真が貼ってある。自分は孤児院出身で、孤児院を出た後に、「すぐ」赤十字のナースとなって、戦地に赴いたと自己紹介した。私は不思議に思った。日本の孤児院=児童養護施設では、高校は出られても、看護師の資格を取る専門学校や高校より上級の学校に行くのは不可能なのだ。仮に彼女の存在する国で、慈善家がお金を出して学ばせてくれるとしても、「すぐ」赤十字に入社するのは不可能だ。

 彼女は私を男性だと思って、セクシーな言葉で何度も話しかけてくる。「勘違いしているようだけど、私は女性ですよ」と書き込んでも「そんな意地悪言わないで」と返してくる。「看護学校はどういうルートで、資格はどの国でとられましたか」など彼女の立場に関しての質問はスルーだ。

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