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【コラム】韓国のお墓参りと、日本人の墓参りの相容れないところ

Global News Asia / 2022年9月30日 6時0分

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 国が違えば、お墓参りの作法も違う。どちらが正しいか正しくないかはわからない。国は違えど、韓国の作法で参っている地方もなくはないだろうし、祖父母という教える人との交流がなく急に墓持ちになった現代人では、作法として「ダメ」な意味が分からないというか、話が通じない場合もある。

 祖父が亡くなったのは6歳の時、当然1周忌は7歳。お小遣いを貯めて、祖父のふかしていたタバコと大好きな日本酒(ワンカップ)をお参りに持って行った。お墓にあげた途端、祖母が大魔神のように、タバコとワンカップを空き地に放り投げた。「お墓に、酒とタバコをあげると、キチ〇イがでるとしている」…何日分のお小遣いだったと思う? 。そこからが、私が日本式の仏事を学ぶきっかけ。墓で言うと、食べ物を持って行くが、「あげた人が食べられないものをあげるものではない」という教えのもと、全部食べてくる。今となっては、カラスの被害に遭ったり、墓石を痛めない方法であるとわかる。仏様にあげて、いただくことで、食べるものがあるというのが貴重なことだとわかる。花は、どんな天候であっても、生花。造花はあげるものではないとしていた。

 同じ市内だが、車で30分くらい走った地域は、春彼岸の生花を買う店もないし寒くて育たないから、木を削って「削り花」を作ってあげるが、現代は作り手がいない。

 造花は、プラスティック製で土には還らない。別説として、戦時中は、花畑も食料用の畑になり、生花がなかったから、紙花を作った(専門店もあった)。紙花が売れると言うことは、それだけ戦死者が出ていると言うことで縁起が悪いので、紙花=造花としたともとれる。

 故に、自宅の仏壇に飾るものは、生花で、さらに、男と女がいるように、対でなければならない(宗派によって違う)。それが廻す(還元する)ということ。

 墓石に、故人が好きだったからと言って、酒やジュースなどをかけてはいけない。かけてしまった後に、花用の水で流せばいいが現代的考え。しかし、かけた酒やジュースの成分が石を痛めるので、墓参り前の水ぶきではなく、かけた後の洗浄とからぶきなどで、極力素の墓石の状態に戻さなければならない。

 墓に水分を上げる時は、陶器の器。ガラスは高価なものだったので、さらに割れたら危険なのであげない(今年30歳になった若和尚が、仏の道にはガラスのバケツはないと言った)。

 我が家の習慣はここまで。韓国の墓参りの話をしよう。

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