【タイ】代理出産問題 24歳日本人御曹司への心証悪化=タイ警察

Global News Asia / 2014年8月25日 9時58分

24歳の日本人男性は、何を恐れてタイでの事情聴取に応じることに躊躇しているのか? 当局に保護されている子供のことをどう考えているのか? 様々な憶測が乱れ飛び、謎が謎を呼ぶ問題。代理母になった女性の中には後悔している人も。(資料写真・タイ ツーリストポリス)

 2014年8月25日、タイメディア関係者によると、警察が5日、バンコクのマンションの部屋から、身元不明の乳幼児9人を保護したことで、父親は24歳の日本人男性という不可解な事件が表面化した。

 日本人男性が18日タイに戻り、事情聴取に応じると代理人を通して、タイ警察に回答しておきながら、来なかったことと、タイ警察の捜査官が日本に来るならば事情聴取に応じると態度を変えたことで、日本人男性に対するタイ警察の心証は悪化している。

 一人の日本人男性が、多くの子供を代理出産で誕生させるといった想定外の問題で、警察は当初人身売買を疑った。5日にタイに居た日本人は、代理人の法律顧問に対応を託し、7日タイを出国しマカオに行ってしまった。警察は、逃亡したと思い、パスポートや出入国時の写真をメディアに公開した。タイのメディアは早くから、公開された写真や実名を掲載している。

 その後、当初9人だった子供の数は増え、確認できただけで16人、未確認や妊娠中の子供を入れると20人を超える。

 この男性がIT系の企業創業者の御曹司で、100億円超の資産を持つ青年実業家説も浮上。タイ警察は人身売買など犯罪の可能性は低いとしながらも、不可解な事件として捜査を続けている。

 タイでは、代理出産についての法律は無いものの、表向きは商業出産を禁止している。しかし、多くの外国人が、費用の安さや医療レベルの高さから、タイの代理出産を利用しており、生殖ビジネスのマーケットは拡大してきた。

 様々な問題も起きていたが、お金で解決できるグレーゾーンでこれまで表面化することが無かった。オーストラリア人夫婦が、代理出産で誕生した子供のうち、障害のある子供を置き去りにしたことで、代理母がその事実をオープンにしたことから、9人の乳幼児がいたマンションの住民が不審を抱き通報したことで、この日本人男性の問題が表面化した。

 ただ、通常の夫婦の子供ではなく、一人の男性の精子を、多数の卵子と人工授精させ、代理出産で子供を誕生させる大家族計画について、事前に知らされていた代理母はいなかった。今回、代理母になった女性は、後悔している人が多い。ビジネスとはいえ、人助けの部分があるとして、代理母を引き受けた女性も多かった。

 タイ当局が保護している12人の子供は、日本人男性の子供と認識されているが、DNAは、日本人男性が日本で採取したもので、採取の様子のDVDや、公証人の証明書も提出されているが、それが100%信頼できるものとは、警察は考えておらず、DNAの受け取りに躊躇した。日本人男性がタイに戻って、DNAの採取をするよう繰り返し求めている。

 12人とは別に男性の子供らしいとみられる幼児の中に、DNAが一致しなかったケースもあり、男性がタイでの事情聴取に応じなければ、問題の全容が不明確なままで、いろいろな憶測が独り歩きしてしまう恐れもある。

【編集 : 朝日音然】

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