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まさか「団体信用生命保険」審査落ち…年収600万円・40歳のサラリーマン「住宅ローン」利用できず<マイホームの夢>散る

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年3月20日 10時15分

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マイホームを実現する際に多くの人が活用する住宅ローン。利用するのは「団体信用生命保険」、いわゆる「団信」への加入が必須のことがほとんどですが、この団信の審査に落ち、住宅ローンを利用できないということも珍しくはありません。遠のくマイホームへの夢……そんな現実をみていきましょう。

何歳になったら、年収いくらになったら「マイホーム」考える?

人生における三大支出といえば、子どもの教育費に、老後の生活資金(そのための保険)、そして住宅購入費。なかでもマイホームは、価格のインパクトから、購入の際は色々と悩むもの。

――いまなのか、どうなのか

――この価格は、適正かどうか

――この年収で、ローンを返していけるのか

色々と悩み過ぎて決断できない、という場合も。

株式会社AlbaLinkがマイホームを持ちたいと考える人たちに対して行った『マイホーム購入のタイミングに関する意識調査』によると、「何歳までにマイホームを買いたいか」の問いに対して、平均は40.3歳。最多は「40歳まで」で35.0%、続いて「35歳まで」で24.4%。40前にマイホームを実現させたいという人が7割を超えました。

住宅ローンの完済上限は、75歳~80歳というケースがほとんどで、そこから逆算すると、自ずとタイムリミットがみえてきます。

また「世帯年収がいくら超えたらマイホームを買いたいか」の問いに対しては、平均は712万円、最多は「~500万円」でした。一部の高額回答が平均を押し上げる結果になったと分析。また「マイホーム購入を決断する要因」として、最も多かったのが「十分で安定した年収」で36.9%。「家族・家庭の事情」30.3%、「貯蓄額・頭金の有無」17.7%、「ローンの負担」12.1%、「住みたい物件の有無」11.9%と続きます。

やはりマイホーム購入の決断を左右するのは「お金」。総務省『2023年家計調査家計収支編』によると、住宅ローン返済世帯の平均世帯年収は791.6万円。夫の年収は平均608.8万円でした。また年齢別にみていくと、世帯年収は800万円、夫の年収は600万円というのがひとつの水準のよう。男性(正社員)の平均給与は、月収で35.3万円、年収で579.8万円。平均値を超える年収に加えて、夫婦共働きがマイホーム実現のための必須事項といえそうです。

【年齢別「ローン返済世帯」の世帯年収/夫の年収】

~34歳…645.0円/497.7円

35~39歳…728.8円/563.9円

40~44歳…802.9円/622.5円

45~49歳…864.7円/654.9円

50~54歳…875.3円/686.0円

55~59歳…934.2円/726.8円

60~64歳…609.6円/436.7円

65~69歳…421.3円/299.9円

70歳~…461.9円/306.3円

※数値左より世帯年収/夫の年収

団信の審査に落ちた「まさかの理由」

何千万円もする買い物。たいてい「キャッシュで!」というわけにはいかず、住宅ローンを活用するでしょう。ただ住宅ローン、必ず活用できるというわけではなく、ときに銀行から「あなたには貸すことが出来ません」と断られるケースも。

たとえば年収700万円の40歳のサラリーマン。ローン返済世帯の平均を上回る収入もあり、住宅ローン審査のクリアは当然……と思っていたら、銀行からまさかのNO。その原因が健康診断の評価オールD(要再検査)だったこと(ではないか……)。

団体信用生命保険の審査基準は開示されていないので、審査が通るかどうかは申し込んでみないと分かりません。例え収入が高かろうと、健康診断の結果が悪いとローン返済を不安視され、加入を断れることは多いようです。たいていの住宅ローンは団信加入が必須となっているので「団信に加入できないなら貸せません」と銀行から三行半をくらうわけです。

団信を断られるケースとして、直近の病気・治療・通院・服薬歴や、ガン罹患歴、のほか、BMI値も審査の重要項目とされています。また命の危険と隣り合わせの職業の場合も、団信の加入を断れることがあります。

団信の加入が認められず、住宅ローンも利用できず、マイホームの夢が尽きてしまう……。いや、本当にマイホームは諦めるしかないのでしょうか。団信に加入出来ない場合、いくつか方法は残されています。

まず「ワイド団信」。これは引受条件を緩和し、持病や既往症など健康上の理由から一般的な団体信用生命保険に加入できなかった人でも加入しやすいように設計された団体信用生命保険。金利が上乗せされているものの、保障内容は基本的に団体信用生命保険と同じです。

またフラット35なら、団体信用生命保険に加入しなくても住宅ローンが借りられます。ただし、フラット35は全期間固定金利のみ。変動金利で検討していた人にとっては、ずいぶんと金利が高く感じるかもしれません。また万が一の時に団信による保証がないので、残された家族が家を手放すしかない、という事態に直面する恐れもあります。

さらに配偶者であれば団信をクリアし、住宅ローンを借りられるケースもあるでしょう。ただし配偶者名義で住宅ローンを活用しているのにも関わらず、本人以外が返済すると贈与にあたる可能性もあるので注意が必要です。

このように団信の審査に落ちても、マイホーム実現への扉は閉ざされたわけではありません。ただし、団信の審査に落ちたということは、通常の人よりもローンの活用リスクは高いということ。そんなリスクを鑑みてもマイホーム実現への意思が固いのであれば、これらの方法を駆使するのも手です。

[参考資料]

株式会社AlbaLink『マイホーム購入のタイミングに関する意識調査』

総務省『2023年家計調査家計収支編』

厚生労働省『令和4年 賃金構造基本統計調査』

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