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湧出したばかりの新鮮な源泉を体感できる!…温泉王国・山形県が誇る「源泉かけ流し」の秘湯7選【温泉博士がおすすめ】 #源泉掛け流し温泉の日

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月26日 10時0分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

5月26日は「源泉かけ流し温泉の日」。すべての市町村に温泉が湧き出し、どこへ行っても温泉を楽しむことができる「温泉王国」ともいうべき山形県は、「源泉かけ流し温泉」の宝庫でもあります。温泉学者で弁護士の小林裕彦氏の著書『温泉博士×弁護士が厳選 とっておきの源泉かけ流し325湯』(合同フォレスト)より、山形県に行ったら是非足を運びたい、とっておきの源泉かけ流し温泉宿を紹介します。

山形県で楽しめる源泉かけ流し温泉

1.銀山温泉 古勢起屋別館

銀山温泉は、このような木造の古い建物の旅館が軒を連ねています。大変風情のある温泉地です。

建物がすごいでしょう。大正時代に造られた木造4階建てです。

それから浴槽が渋い。「ぬっくりの金太郎湯」と名付けられています。ひょうたん型の手前の大きい方が、ぬるめです。「ほっこりのちか湯」は、ステンドグラスがきれいです。

ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉がかけ流されています。硫黄の芳しい香りと、ずっしりとまとわりつくような泉質です。

現在の経営者は、14代目の小関吉左衛門さん。代々その名前を名乗るのだそうです。事業承継がうまくいっている家系です。

2.東根温泉 旅館さくら湯

東根温泉は、源泉かけ流しが多い温泉地です。

ここは、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉です。コーヒー色で少し油臭のする、まったりした感じの温泉です。浸かるとつるつる感がします。浴槽の中でも、ずるっと滑りそうになるくらいです。

東根温泉は源泉が熱く、旅館によっては入るのに苦労するのですが、この旅館は水を入れることができて助かります。こういった何気ない心配りがありがたいです。

こぢんまりした感じで、手入れが行き届いています。浴室の床の桜の絵も見栄えがします。

もてなしが良く、コストパフォーマンスの印象も良い旅館です。

3.滑川温泉 福島屋

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉です。石造の浴槽と、青白く濁った源泉が良いでしょう。湯治場的な雰囲気が色濃く残る旅館です。

浴室に入った瞬間、硫黄の臭いに包まれます。浸かると、とろみがありヌルヌルした泉質に、やわらかさを感じます。

姥湯温泉、桝形屋の近くです。とはいっても、歩いて1時間少しかかります。若い頃に一度徒歩で移動したことがあります。かなりの秘湯です。

宿までは、JR峠駅から送迎の車で20分ほどです。この駅が、かなりすごい。電車の本数が少なく、下車する人も少ない。巨大なスノーシェルターがあります。

4.姥湯温泉 枡形屋

ご覧のとおり、見事なまでの青白色の硫黄泉です。露天風呂の上の方から、湧出したばかりの新鮮な源泉がそのままかけ流されています。

3つある露天風呂は、インパクトがあります。季節や時間によって、印象が変わります。夕方と朝でも、見た感じが違います。実に絵になる光景です。

浸かると、源泉のこってり感があります。芳しい硫黄臭に包まれます。至福の瞬間です。

露天風呂は混浴の時間帯があり、女性も入っています。

私はたいてい、最寄り駅まで迎えにきてもらうのですが、一度知人と車で来たことがあります。かなり険しい道を上るので怖かったです。

秘境の中の一軒宿ですが、建物の中は実に快適です。

「洞窟風呂」「ローマ式風呂」…唯一無二の掛け流し温泉に出会える

5.肘折温泉 ゑびす屋旅館

ナトリウム-塩化物・炭酸水素温泉です。肘折温泉らしい、緑白色のきれいな色で、とろみのあるまったりしたお湯です。

建物の中はしゃれています。ご主人は音楽好きなようで、感じの良い曲が流れています。

貸し切り風呂は、少し泉質が違うようです。こちらの方が、内湯と比べて少し濃厚な感じがします。

肘折温泉は湯治場の面影と朝市の伝統を持つ、良い温泉地です。道の両脇に旅館が立ち並んでいます。大型のホテルがなく、古き良き日本の温泉地というイメージです。「上の湯」という共同湯が、旅館のすぐ前にあります。「石抱温泉」という野湯も、この旅館が管理しています。

6.肘折温泉 手彫り洞窟温泉 松屋

ナトリウム-塩化物・炭酸塩泉です。

旅館の外観からは想像がつきませんが、手彫りの洞窟風呂(貸し切り)があり、入り口から20メートルほど少ししゃがんで向かいます。これほど本格的な洞窟を歩いていく温泉は、全国的にも珍しいです。洞窟の奥に浴槽があり、これがなかなか渋い。肘折温泉の源泉らしく、緑灰色に濁っています。浸かると、キシキシした肌触りです。

温泉成分の濃厚さを感じます。時間がたつのを忘れてしまうくらいの幸福感に包まれます。

内湯もあります。こちらも緑灰色の源泉がかけ流されています。

7.瀬見温泉 喜至楼

瀬見温泉は、何軒かの旅館と共同湯がある、ひなびた温泉地です。武蔵坊弁慶が発見したと伝えられています。

ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉です。微かな金属臭がして、しっとりとした肌触りの良い泉質です。浸かるとじんわり体の芯まで温まって、なかなか汗が引きません。

写真は本館の「ローマ式千人風呂」です。混浴ですが、時間帯によって男性専用、女性専用となります。これ以外にも、別館の「オランダ風呂」など浴槽に凝った旅館です。

建物の中がすごい。まるで明治か大正時代にタイムスリップした感じがします。一つ一つの装飾や置き物が大変レトロで凝っていて、見る価値があります。

小林裕彦 小林裕彦法律事務所 代表弁護士

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