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ロフトを就寝スペースとして考えるのは絶対にNG!居室を整える住まいのヒント

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月2日 11時0分

ロフトを就寝スペースとして考えるのは絶対にNG!居室を整える住まいのヒント

(※写真はイメージです/PIXTA)

快適な部屋で過ごしたいですよね。勤務医で賃貸オーナーのこう氏は著書『ひとり暮らし大全 自分空間を整えれば人生は好転する!』で理想の部屋にまつわるヒントを伝えています。どんなことを知ればいいのでしょうか? 本書から紹介します。

居室を整える住まいのヒント

ひとり暮らしの部屋では、リビングと寝室が同居していることも多いでしょう。生活のなかで多くの時間を過ごす部屋のため、快適な空間にしたいと思うのは当然のこと。個人的な経験や不動産賃貸業者として学んだ知識から、居室を整えるヒントをお伝えします。

ロフトを就寝スペースとして考えるのは超NG!?

〝どうすれば快適な空間にできるのか?〟〝部屋づくりでやりがちだけど、やらないほうがいいのはどんな行為か?〟いくつか注意点は挙げられます。部屋選びの段階から気をつけたいポイントのひとつとしては、ロフト付きの部屋があったときにどう考えるかということがあります。

「ロフトを就寝スペースにすれば部屋が広く使えるのではないか」と考える人は少なくないはずですが、実をいうとこれが失敗の元になりやすい! 部屋の熱気は上に行くので、夏場はクーラーなどを点けていてもかなり暑くなるからです。寝苦しくてたまらず、結局、寝場所を変えて、ロフトは物置になりがちです。もし空間を有効利用したいなら、ベッド選びでも工夫ができます。

私はロータイプのロフトベッド(二段ベッドの一段目のベッドがないような形態のもの)を使っていますが、これは便利です。床とのあいだに高さ1メートルほどの空間を取れるので、そのスペースを有効活用できるからです。

ベッド下に本棚を置いて本を並べ、手前にヨガマットを敷いています。ベッドの下でも圧迫感なく座ることができるので、マットの上では腕立て伏せや腹筋などのトレーニングをしています。部屋の中でもかなり好きな空間になっています。

ハイタイプのロフトベッドを選んで、その下にパソコンデスクやソファなどを置く人もいるようです。それも便利だと思いますが、あまり寝る場所が高い位置になると、やはり夏場は暑いかもしれません。また、階段の上り下りも意外に面倒なものです(ロータイプのロフトベッドなら階段は三段くらいなのでそれほど面倒ではありません)。

ひとり暮らしのワンルームや1DKでは家具などの配置、空間の割り当てがとにかく重要ポイントになるので、最初の段階でこうしたこともよく考えておきたいところです。

リモートワークがあるなら、デスクの選択&配置は重要ポイント!

リモートワークがあるなら「オンラインの打ち合わせなどにはどの空間を使うのか?」もよく考えておく必要があります。Zoomなどでは背景を写真に変えられるのでそれほど神経質になる必要はありませんが、落ち着いてミーティングができる場所なのかはしっかりと検討しておくべきです。デスク選びも大切です。

部屋が狭いと大きなデスクは置きにくいものですが、パソコン一台を載せるのがやっとの省スペースデスクでは、資料を広げながら作業をすることができません。実際には、収納と一体化したデスクやL型コーナーデスクなどさまざまなタイプがあります。そうしたものも候補に考えて選ぶのがいいのではないかと思います。

ベッドでもおススメしたようにサイズ感や使い勝手が重要な意味をもつ家具は、すぐにネット購入するのではなく、店舗で使用感を確かめてみれば、失敗を減らせます。デスクなどはとくに部屋での配置に合わせてサイズを考える必要があるので、スペースをきちんと測っておくことは基本中の基本です。間取りの関係で「くつろぐ空間」、「仕事をする空間」、「眠る空間」をうまく分けられないと、心理的な重圧になりやすい。

部屋数が少なければ完全な分割は難しくなるので、可能な範囲でベストな空間分けを考えたいところです。たとえば、「ベッドとデスクが近すぎると、気持ちの切り替えがしにくく、よく寝られない」、「仕事に集中できない」という声はよく聞きます。

私などはベッドとデスクが近くても大丈夫なタイプなので、個人差もあるのでしょう。「寝ようとしても仕事のことが頭から離れない」、「仕事の途中でついベッドのほうへと行ってしまう」という人は少なくないようです。ワンルームなどでは工夫の限界もありますが、そういうことも考慮しながら、部屋のレイアウトを考えていくといいかと思います。

水槽や観葉植物はタブー

ベッドの枕元に本棚を置くのは避けるべきです。圧迫感につながるだけでなく、倒れてくるとかなり危険です。実際に私は、救急医療の現場で、本棚が倒れてきたことで頭蓋骨にヒビが入ってしまった人を診た経験があります。もし背の高い本棚を使うのであれば、ベッドとは離れたところに設置して、つっぱり棒などで天井と固定しておくようにするべきです。

大地震などがあった際、もっとも多い死因が圧死です。建物の下敷きになってしまった人だけでなく、家具の下敷きになった人もいるでしょう。地震対策という意味も含めて、カラーボックスなどの家具にしても、立ったときの腰の位置くらいまでの高さにとどめておくのが無難です。そうすると、部屋の開放感が損なわれにくい。

逆に背の高い家具を置くと、それだけでものすごく部屋が狭く感じられるものです。ひとり暮らしのために借りる部屋は、収納が少ない場合が多いので、どうしても収納家具を増やしがちになります。購入の際にはよく検討しておきたい部分です。ひとり暮らしをしている人が、家具の上に水槽を置いて魚を飼うケースも見られますが、絶対のタブーに近いと私は考えています。水の管理はかなり大変なので、カビを発生させるなどのトラブルの原因になりやすいからです。

観葉植物もあまりおススメしません。手入れを怠ると、虫が湧くこともあるうえ、結局、枯らしてしまう人も多い。誰かが遊びに来ることを前提に観葉植物などで部屋に彩りをもたせたいということもあるのでしょう。しかし、大人になると、友人などが部屋に来るケースは想像以上に少ないものです。週に一度は来るような恋人でもいなければ、誰も来ないものと決めつけておいてもいいくらいではないかと思います。

地震対策として知っておきたいこと

姿見(全身鏡)を部屋に置く女性も少なくないようです。安全面と精神的影響の双方の観点からいって、できればやめてほしいところです。リビングや寝室などで、常に自分の姿が映っていると、〝見られている感覚〟になり、リラックスしにくいものです。そのうえ地震などで倒れて、割れてしまうとかなり危険です。姿見を置くなら、玄関傍そばの通路あたりにするのがいいかと思います。

できるだけしっかり固定しておくようにしましょう。水槽で魚を飼ったりするのはやめたほうがいいとも書きました。安全性という観点から考えてもそうです。水槽の下敷きにはならなくても、水槽が倒れるなどして、下の部屋まで水漏れが及ぶと補償問題になってしまいます。地震対策としては、食器やコップなどをきちんとしまっておくことも大切です。

地震のあと、お店でも個人宅でも食器や瓶などが割れて粉々になっている映像がよくニュースに流れます。実際にそういうことは常に起こり得ます。

・あまり使わない食器やコップは増やさないこと

・ 使わないなら食器やコップは箱に入れておくなどしてしまっておくこと(できれば処分していくこと)

・棚にしまう皿と皿のあいだにキッチンペーパーを挟んでおくこと

などが基本対策として挙げられます。食器棚にお皿を置いておく場合、下から「大→中→小」の順で重ねていく人が多いのではないかと思います。実をいうと、これは正解ではありません。地震対策を考えた場合、お皿は下から「中→大→小」の順に重ねていくのがいい、と言われています。

揺れは下から伝わっていくものなので、大皿の上に中皿、小皿と重ねていくと、中皿、小皿の揺れ幅が大きくなりやすい。中皿の上に大皿を置けば、遊びの部分が少なくなり、大皿のところで揺れが小さくなって小皿が飛んでいく危険性が下がるのだそうです。

日本では、どの地域に住んでいても、地震の危険を考えないわけにはいかないので、こうした対策はできるだけ頭に入れておいたほうがいいでしょう。自分でやれることに関しては、できるだけ実践すべきです。  

こう 賃貸オーナー

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