まだ間に合う!と年末ギリギリで寄付しようとしている人は要注意…「駆け込みふるさと納税」の6つの落とし穴
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年12月30日 6時45分
2024年もいよいよ残り2日。年末までは仕事も忙しく、ふるさと納税どころじゃなかった。ようやく休みになったから駆け込みで目いっぱいやるぞ!……そう考えている人は、ちょっとした落とし穴に注意が必要です。
ふるさと納税を利用しているのは約6人に1人!
上限額の範囲内であれば、実質2,000円の自己負担でお得な返礼品を受け取れる「ふるさと納税」。CMなどでも頻繁に見かけるので、多くの人が活用しているようにも感じますが、実際はどうなのでしょうか?
主要22サイトを横断比較できる「ふるさと納税ガイド」がまとめた結果によると、ふるさと納税の最新の利用率は、日本全体では16.3%。つまり、約6人に1人になります(「利用者数÷利用可能者数」で独自に算出/利用可能者数は「総務省 令和5年度 市町村税課税状況等の調査から)。
利用しない理由は「仕組みがよくわからない」「確定申告などが面倒そう」など色々あるようですが、ネット通販を利用したことがある人であれば寄付自体はとても簡単。買い物をするのと同じように寄付することができます。
確定申告に不安があっても、寄付の際に自治体から「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」を送付してもらえば(寄付時に選択可能)、それに必要事項を書き込んで返送するだけ。一度やってしまえば「こんなに簡単だったなら、もっと早くやっておけばよかった」というコメントが多く聞かれます。
ただし、今年はあと2日。このタイミングで焦ってふるさと納税して失敗しないよう、注意すべきポイントを以下で6つにまとめました。
・偽サイトに寄付して大損 ・夫・妻のクレカを使って寄付して控除の対象外 ・銀行振込が翌年扱いで対象外に ・同じ返礼品が年1回しかもらえない ・上限額を守っているのに課税される可能性がある ・ワンストップ特例制度の申請に間に合わない
ふるさと納税で失敗するケースと注意点6選
駆け込みふるさと納税で気を付けたいポイントは以下のとおりです。
■偽サイトに寄付して大損
ふるさと納税をできるサイトの大手は「ふるさとチョイス」「さとふる」「ふるなび」など。しかしサイトは年々増え、お得な還元などのサービスを実施し、しのぎを削っている状態です。
たくさんのサイトがあるのでどれを選ぶのかは自分次第ですが、大慌てで寄付をした先が、本サイトに見た目をよく似せた「詐欺サイト」というケースもあるようです。おどろくほど大きな値引きや還元を行っている場合、本当のサイトかどうか注意深く確認したほうがよいでしょう。
■夫・妻のクレカを使って寄付して控除の対象外
ふるさと納税で控除を受けられるのは、寄付の申込みをした本人だけです。夫や妻などパートナーのクレジットカードを使って寄付をした場合、控除申請することができません。
「夫は忙しいから、私が代わりに寄付しよう」と考えて、弟分の寄付に対して自分のクレジットカードで決済をすると、返礼品は届きますが控除できません。
控除を前提としているので、通常売られている価格よりも寄付額は高く設定されています。そのため「高い買い物をした」という状態になってしまいます。
■銀行振込が翌年扱いで対象外に
銀行振込で寄付をする場合、反映されるタイミングに注意が必要です。2024年の年末は28・29日が土日のため、30日の営業を終えると銀行は休業に入ります。タイミングによっては振り込みが反映されるのが休み明けの1月6日になってしまう可能性もあります。
■同じ返礼品が年1回しかもらえない
自治体によって、同じ返礼品を1年に1回しか送らないというケースもあります。寄付自体は何回もできても返礼品は一度になり、本当の意味で「寄付」になってしまうことがあるため、返礼品情報にそういった注意点が書いていないかきちんと見るようにしましょう。
■上限額を守っているのに課税される可能性がある
ふるさと納税で「自己負担2,000円」以内に抑えるためには、寄付の上限額を知る必要があります。各ふるさと納税サイトでシミュレーションが簡単にできますが、年収や世帯構成だけを入れるような「簡易シミュレーション」には注意が必要です。
住宅ローン控除、生命保険料控除、医療費控除、iDeCo(寄附金控除)を利用して控除枠を使ったりする場合、簡易シミュレーションよりも実際の上限額は少なくなり、超えた分が課税される場合があります。
■ワンストップ特例制度の申請に間に合わない
ワンストップ特例を利用する場合、ふるさと納税をした翌年1月10日必着で自治体に申請書を提出する必要があります。年末に駆け込み納税をすると、お正月明けてすぐ締め切りがくるので、うっかり忘れてしまうことも。
確定申告を避けたいのであれば、期日をしっかり意識し、オンライン申請なども活用しましょう。
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以上、ふるさと納税を駆け込みでする際の注意点をまとめました。慌てて寄付をして年末に悔いを残さないよう参考にしていただければ幸いです。
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