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日本の伝統と革新技術が織りなすプレミアム家電と工芸美小物18選【CRAFTSMANSHIP】

&GP / 2019年3月29日 19時0分

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日本の伝統と革新技術が織りなすプレミアム家電と工芸美小物18選【CRAFTSMANSHIP】

【特集】CRAFTSMANSHIP

我々の日常生活を支える家電。その高い技術力は日本だけでなく、世界からも高い評価を得ている。そんな世界に誇る技術力に、日本の歴史と伝統が加わったら、それはもう「家電」という枠を超え、「伝統工芸品」とも呼べるのではないだろうか。

今回は、日本が誇る技術と伝統が組み合わさった至極の逸品を紹介。機能的かつ、使うのがもったいないほど美しいデザインを、ぜひその目で見てほしい。

■アプリで操作可能な南部鉄器サーキュレーター

FUMA
「香り導くサーキュレーター(南部鉄器)」(7万9704円)

 

台座にアロマストーンを置くと、風とともに心地よい香りを届けてくれるサーキュレーター。球体部分は、約900年の歴史を持ち、香炉としても愛用されてきた南部鉄器製。3回行う塗装工程は、それぞれ色合いを変えることで深みのある色に。送り出される香りの濃度はわざと不均一にし、より効果的に香りを感じられる。

▲南部鉄器部分を制作したロジアソシエイツは伝統の技術を継承しつつ、現代にマッチする形状・色合いになるよう工夫している

 

■土鍋のふっくらご飯を普段の操作で味わえる

シロカ
「かまどさん電気」(8万6184円)

三重県伊賀市で奈良時代から焼かれてきた陶器「伊賀焼」。かまどさん電気は、天保3年創業の窯元長谷園の土鍋をそのまま使った全自動電気炊飯土鍋。土鍋を温める直火を再現するため、熱源にはシーズヒーターを採用。鍋表面の無数の穴により鍋が呼吸し、程よく蒸れた美味しいご飯を保ってくれる。「おこげ」を楽しめるモードも備える。

▲炊飯時は、米を入れた土鍋を本体の上にセットする。土鍋で作ったご飯の “ような” 炊飯器ではなく、本当の土鍋で炊いたご飯を味わえるのだ

 

■美しさと香りを楽しむ幻想的なランプ

照明作家 谷俊幸
「HANABI」(5万2920円)

伝統工芸「曲げわっぱ」の技法を用いたペンダントライト。照明作家の谷俊幸氏が、秋田の職人の元で修行し、制作した。素材に使われる秋田杉の美しい木目や風合いが視覚を、灯りを燈した時に漂う独特の香りが、嗅覚を刺激する。モダンで幻想的な灯りは洋室にも和室にもマッチする。

▲線状の木目と曲げわっぱのシルエットが美しい。ライトアップしていない日中でも、インテリアアイテムとして成立するデザイン

▲秋田杉の線状の木目が印象的で、見ているだけでも飽きない。明かりを灯すと、光が放射状に広がるように作られている

 

■完成までに124工程!心も潤す加湿器

カドー
「加湿器 STEM 620 紅葉」(27万円)

カドーが、輪島塗技法で輪島漆器を制作し続けている千舟堂と「普遍的で永く愛されるモノづくりを」という思いから共作。最大600ml/hの加湿能力を持ったパワフルな加湿器「STEM620」のカバーに、輪島塗が施されている。一つ一つ職人の手作りで、完成までに数カ月を要す一点物。美しい紅葉柄を置くだけでも部屋の空気が潤いそうだ。

▲輪島塗が出来上がるまでには124の工程が必要。古くから分業が進んでおり、「木地師」、「塗り師」など工程ごとに専門の職人がいるのだとか

 

■100年の技術が融合したプレミアム扇風機

パナソニック
「高級扇風機 RINTO(リント)」(実勢価格:9万3000円前後)

100年以上、扇風機を作り続けてきたパナソニックの技術の集大成とも言える高級扇風機。重厚感のある美しい褐色のポールは、同じく100年の猟銃作りの歴史を持つミロクグループによるもの。厳選したウォールナットを最適の温湿度で乾燥させ、削り出しや研磨などの工程を経て作り出す。べっこう調の羽根が上質な風を届けてくれる。

▲漆黒で艶やかなベース部はまるで磁器のよう。風量は8段階で変更可能な上、「温度センサー」を搭載しており、自動で風量調節してくれる

 

■美しい模様でスパッと切れるレターオープナー

龍泉刃物
「レターオープナーリコルネLR01」(2万2140円)

確かな切れ味と安全性を両立させた本革ケース付きレターオープナー。「越前打刃物」は福井県越前市で生産される700年の歴史を持つ刃物。中でも龍泉刃物は軽さと薄さ、切れ味の鋭さといった越前打刃物の特長を継承しつつ、硬質材と軟質材を重ね合わせた独自の鍛造技術を発明。製品には「龍泉輪」と呼ばれる美しい模様が浮き上がる

▲突起部を封筒の接着面の隙間に差し込むことで使用する。刃渡りはわずか2cmで使用時に手を傷つけないよう工夫されている

 

■匠の技が生かされた切れ味で身だしなみを整える

貝印
「関孫六 回転式鼻毛カッター」(1944円)

室町時代に岐阜県関市で名を馳せた刀匠・孫六兼元(まごろくかねもと)が生み出した名刀「関の孫六」。その高い信念が家庭用刃物に受け継がれている。鼻毛カッターにも継承され、切れ味は抜群。先端部を鼻孔に入れてレバーをプッシュすると、刃が回転し、肌を傷つけることなく鼻毛をカットしてくれる。お掃除用のブラシも付属。

▲刃の先端のスリットに入り込んだ鼻毛をカット。鼻孔から出ている部分はカットしつつ、切り過ぎないことで鼻毛本来の役割も保つ

▲ハンドル部分には関孫六のロゴが印字。刃の切れ味はさることながら、丈夫で長く使えるのも職人の高い技術力が結集しているからだ

 

■まるでからくり箱!? 話題に困らない名刺入れ

東京手仕事
「名刺入れ Yuitsu」 2万3760円

板を差し合わせて作る木工品、「指物」の技術を使った名刺入れ。その代表的な技法で、金釘を使わない「ほぞ組み」で組まれたボディは丈夫で長く使える。一見するとわからないほど一体感のある引き出しは、長辺に力を込めることで現れる。指物の名刺入れを使えば、挨拶の場も盛り上がりそうだ。サイズは100×17×69mm

■切れ味抜群で栓抜きにも使える一家に一丁のハサミ

播州刃物
「キッチン鋏 200mm」(6804円)

包丁で切るのが面倒な鶏肉やネギなどをパパッと切れるキッチン鋏。くるみ割りや栓抜きとしても使える。兵庫県南西部「播州」では約250年前日本刀の鍛造で栄えたことをキッカケに、現在でも家庭用刃物が多く生産されている。刀の鍛造産業が元ということもあり、刃物の素材に鋼を使用し、ステンレスより優れた切れ味を誇る。

▲持ち手の前方の丸い輪が、栓抜きやくるみ割りなどとして使える。持ち手の先の突起は、缶を開ける時に便利。さまざまな用途に役立つ

 

■新聞紙で研ぐだけで切れ味が長持ちする一生モノ

三星刃物
「包丁 和 NAGOMI 三徳」(1万800円)

岐阜県関市は世界三大刃物産地の一つ。中でも145年の歴史を持つのが三星刃物だ。「和 NAGOMI」は自宅で簡単に手入れができる包丁シリーズ。メンテナンスは月に数回、新聞紙で研ぐだけ。それでも切れ味が悪くなれば職人が研ぎ直してくれる。人気の包丁「三徳」は切れ味が鋭く、ハンドルに段差がないのが持ち手との一体感を高めてくれる。

 

■天然の藍色が美しいずっと履けるスニーカー

Bluestone
「SUKUMO Leather Sneakers」(12万9600円)

天然染料「蒅(すくも)」で染めた藍染革を使ったスニーカー。蒅とは藍の葉を発酵・熟成させて製造した染料のこと。使用される徳島県阿波藍は、約600年の歴史を持つ伝統製法で作られている。レザーが美しいだけでなく、アッパーとソールのサイドをミシンで縫製することで、ソールの交換を可能にし、長く履き続けられる。

 

■備長炭染色の刺し子が奥行きある風合いを演出

オニツカタイガー
「MEXICO 66 MID-RUNNER DELUXE」(2万5920円)

紀州備長炭で染色した刺し子を使用した、一足一足風合いが異なる一点物のスニーカー。オニツカタイガーが「日本のブランドとして今一度、日本のモノ作りの良さを伝えたい」という思いから2008年にスタートした人気シリーズ「NIPPON MADE」の一足。備長炭染めの独特な色ムラや、奥行きのある色合いがクセになりそう。

 

■これは撃破できない?ガンダムの人気MSザクを忠実に再現!

GUNDAM Café×水沢鋳物工業協同組合
「南部鉄器 鉄瓶ZAKU」(2万4840円/GUNDAM Café、GUNDAM SQUAREで販売)

©創通・サンライズ

ガンダムに幾度となく立ち向かってきたザクが、南部鉄器の鉄瓶となって襲来! 鋳物では異例の複雑な形状を忠実に再現したのは、質の良い砂鉄や粘土が手に入る地として知られ、平安時代から1000年近く鋳物業の伝統を継承してきた奥州市の職人。日本の優れた伝統技術を発信するガンダムカフェ、Discovery-Gシリーズの第11弾。

▲南部鉄瓶と言えば南部鉄器の代表格。まろやかで美味しい茶が味わえるとされる。茶こしが付属するので、すぐに堪能できるのだ ©創通・サンライズ

▲やかんに入れてお湯を沸かしたり、味噌汁などの調理時に入れるだけで鉄分が補える別売の「鉄魂」も用意。ハロとアッガイから選べる ©創通・サンライズ

 

■「一家に一竿」の桐箪笥でコーヒーはいかが?

BEAMS JAPAN
「Kalita × BEAMS JAPAN/別注 コーヒー ミル KIRI桐 1段」(3万8880円)

粉受けとストッカーを備える箪笥(たんす)のようなコーヒーミル。カリタのコーヒーミルをベースとし、機能性を保ちながらパーツデザインを変更。本体上側の調整ネジを回せば細挽き/粗挽きの調整も可能だ。桐箪笥の生産量日本一の新潟県加茂市の職人が手作業で製造。その美しい木目や木肌のぬくもりを感じれば、より贅沢なコーヒータイムが過ごせる。

 

■印伝で仕上げた万年筆は極上の書き味を生む

セーラー万年筆
「甲州印傳万年筆」(3万2400円)

約400年前にインドから伝来したという「印伝」で仕上げた万年筆。印伝の素材である鹿革は軽く、丈夫なことから古くから鎧や兜に使用されていた。印伝の代表的柄である、端正で品格高い雰囲気が江戸時代の武家に好まれた「鞘形柄」と、現代でも年齢を問わず親しまれている「小桜柄」の2種類から選べる。

▲「甲州印伝」とは鹿革に漆で文様を入れたもの。長く愛されてきた意匠が伝統を感じさせる。伝統工芸士の山本裕輔氏が仕上げている

▲一本一本が桐の専用箱に収められている。自分で使うのにはもちろん、贈り物としても最適な逸品と言えるだろう

 

■思い出を写し撮るごとに変化するカメラストラップ

itten. × Extended Photographic Material
「Yosemite Camera Strap itten. Limited」(1万2960円)

本藍染めによる「備後絣 (びんごかすり)」を採用したカメラストラップ。日本三大絣の一つとされる備後絣は、広島県福山市で300年ほど前から伝統製法を守って作り続けられてきた。繊細で丈夫な点が特徴で、使い続けるほどに風合いを増す。ロープ径は9mmで、ストラップの長さは132cm。アウター着用時や、大柄な体格でも斜めがけできる長さだ。

▲先端リングは国産真鍮製、リング取り付け部にはホワイトのイタリアンレザーを使用。鮮やかなレッドカラーのステッチが入る

 

■日本伝統の装いでアウトドアを快適に過ごす

スノーピーク
「OUTDOOR KIMONO(ECOPURE)」(4万6440円/4月5日発売予定)

スノーピークと「きものやまと」とのコラボで誕生した、帯なしで着用できる着物。創業1917年の「やまと」では日本古来の伝統技術を用いた着物から、カジュアルに楽しめる着物まで幅広く製造。ボタンとバックルで留めるだけで気軽に着用でき、汗ばむ季節も快適に過ごせる。春夏モデルの色はブラック・グレ ー・エクリュの3種類。

▲ボタンとベルトを留めるだけで簡単に着られる。ベルトループを備えているため、着崩れしにくい

▲生地には、高機能素材「エコピュアー」を採用。汗をかいても弱酸性に変え、肌に優しく防臭防菌効果も期待できる

 

■機能美と伝統美を融合させた美しいハンドツール

ネプロス
「漆ラチェットハンドル」(23万7600円~)

ハンドツール・ブランド「ネプロス」のラチェットハンドルに京都の「漆工芸」を施したスペシャルモデル。絢爛豪華な装飾は、京都を代表する漆のエキスパート、佐藤喜代松商店が手掛ける。漆工芸の伝統的な技法を駆使し、日本伝統の7つの図案が描かれている。まさに、京都のクラフトマンシップが融合した工具といえる。

▲ヘッド部は、グッドデザイン賞も受賞した「nepros NBR390」を採用。滑らかな動きと強度やサイズを誇っている

▲白檀塗り、研出蒔絵、平蒔絵、高蒔絵、蒔絵と螺鈿といった、漆工芸の伝統的な技法が駆使されている。全7図案から選べる

>> 【特集】CRAFTMANSHIP

本記事の内容はGoodsPress4月52-57ページに掲載されています

(文/河原塚 英信)

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