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レザーマンが本気で作ったアーミーナイフ型マルチツール「FREE T4」

&GP / 2020年12月18日 21時0分

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レザーマンが本気で作ったアーミーナイフ型マルチツール「FREE T4」

【男前マルチツールの世界】

マルチツール。それは、手に収まるほどのコンパクトなボディにさまざまな道具を詰め込んだ“ハンドツール”です。とかく専用ツールに比べ「間に合わせ」と思われがちですが、そこにはマルチツールだからこそ味わえる奥深い世界が存在します。

そんなマルチツールの男前な魅力を紹介する連載、第3回はLEATHERMAN(レザーマン)「FREE T4」。ナイフがメインのマルチツールです。

*  *  *

レザーマンと言えば、プライヤー付きの折り畳みマルチツールの印象が強いのですが、プライヤーの付いていないナイフメインのマルチツールも手掛けています。

ただやはり、プライヤー付きと比べると少々地味な存在。搭載ツールも限定的なものが多く、“狩猟用” や “釣り用” など特定分野で使用されることを想定したものがほとんどでした。レザーマンのマルチツールは、プライヤーがアイデンティティであり、それがないモデルは“ナイフにおまけ機能が付いたもの”といった位置付けのように感じていました。

しかしこの「FREE T4」は、ナイフをメインツールとしながらもナイフ以外に11種ものツール・機能を有したモデルに仕上がっています。そこで、レザーマンがどのくらい本気で作ったアーミーナイフなのかをたしかめるべく、実際に使ってみました。

▲刃渡り約55mmの420HCナイフ。切れ味は鋭い

ポケットサイズのナイフとしては充分な長さと厚みがあります。同社が従来リリースしてきたポケットサイズマルチツールに搭載のナイフと比べると少し短め。実用には何ら問題ないレベルだと思います。

ナイフをはじめ、各ツールのロックは、連載第1回でご紹介した「FREE P4」と同じ新しいロック機能が採用されています。より安全で確実なこのロックはレザーマン史上最高のロック機能と謳われるだけのことのあります。

▲携帯性を重視したデザインとサイズ

折り畳み時の全長は9.3cm、クリップを除く厚みは1.6cm。ハンドル部の外殻は細かな滑り止めのパンチングが施されたステンレス製です。ツールが納まる内部は、軽量化のため樹脂製が採用されており、見た目ほど重くないのが特徴で、約122gと軽量。手の平に完全に納まるサイズ感とほどよい重量感がとても良い。

着脱可能なクリップはFREEシリーズ共通のものと思われます。ステンレス製でテンションはやや固め。ベルトやループに確実に挿せます。また、ストラップを通す穴も広く、後付けで通すことも可能です。

このサイズ感がとにかく素晴らしい。ポケットに入れた時の存在感が確かにあるにも関わらず、嵩張らず邪魔にならない絶妙なデザインです。

 

■ナイフ以外のツールをチェック

ブレード側には、幅広のマイナスドライバーと、両面にヤスリが付いた小型マイナスドライバーを装備。このように展開しようとした場合、ナイフは起き上がりません。非常に安全な設計だと思います。

反対側には、ハサミ、キリ、プライスドライバーを装備。すべてのツールがハンドルの外側にあり、容易にアクセスできます。何のツールを頻繁に使うかはその人次第ですが、恐らくナイフ以外で一番使うであろうツールは、プラスドライバーかと思います。“ナイフの反対側”と覚えておけばプラスドライバーへのアクセスは簡単。ツールの配置についても、工夫されていると思います。

 

▼本当に使いやすい平らなプラスドライバー

FREEシリーズに共通するプラスドライバー。展開して使おうとすると分かるのですが、丸みを帯びたハンドルのエンド部に手の平を押し当てて、力を入れて回せます。

 

▼錐(キリ)の概念の違い

一般的に日本では、錐というと右手に持っているようなモノを想像しますよね? しかしレザーマンに装備されている錐は、すべて左のようなものになります。錐の中央には穴があいており、糸などを通せます。つまり、帆布やレザーなどを縫い合わせる時に使うものです。もちろん、アウトドアにおける急場しのぎの工作になるでしょうが、使おうと思えば結構役に立ちます。

実際に革製品にあてがって回転させてみると、いとも簡単に穴を開けられました。ナイフでも同じ作業をできなくはないでしょうが、ナイフの先端部を痛めてしまう恐れがあるということを想像すると、この錐はなかなかの優れモノです。しかも、穴を大きく開けられるので、パラコードなど少し太目の紐でも通せると思います。

 

▼使い勝手の良いハサミ

FREEシリーズに共通するハサミ。従来のフルサイズ、ミドルサイズのマルチツールに付いていた小さなものよりもひと回り大きく、ハンドルを握りながら作業できる点が良い。切れ味も普通に良いですね。アウトドアでの使用であれば、包帯などを切るときに便利だと思います。ナイフと違い、加減の必要な物を切るときに役立ちます。

 

▼ヤスリ

ヤスリは両面に付いており、木用と金属用の2種類。キャンプで斧や鉈の刃を立てたり、切断したパイプのバリを取るなどに使えます。2種類の違いについては、ツールが小さいのであまり違いが感じられません。個人的には片側を丸ヤスリにしてくれたら、更に便利になるかも、と思いました。

先端部はマイナスドライバーの機能があり、比較的細かなネジを回すことに適しています。

 

▼ピンセット(とげぬき)

ピンセットはナイフ側のボディに仕込まれています。爪で引っかけるようにして引き抜くと使えます。非常に小さなピンセットですが、あると便利なツールです。

 

▼マイナスドライバー&クリッパー

ナイフの隣にある一番大きく太いマイナスドライバーは、比較的大きなネジを回すのに適したツールです。通常であればコインを差し込んで回すようなネジに使えると思います。欧米では、ハンティングやシューティングに使用されるスコープなどの照準器の取り付けや調整にこれらのネジが使われているので、北米のレザーマンのユーザーにとっては、馴染みのツールのようです。

また、ペンキ缶の蓋を開ける際のクリッパーとしても活躍します。D.I.Yが日常の欧米では、専用ツールよりもこういったマルチツールの方が馴染みがあるのかも知れません。

 

改めてすべてのツールを見てみると、アーミーナイフというよりは「プライヤーのないレザーマン」だと感じました。それは搭載されるツールの多くがレザーマンFREEシリーズに共通するものであり、ツールの種類、その配置、デザインに至るまでレザーマンの要素を色濃く反映したものであるからだと思います。

ナイフの刃渡りや美しさなどにとらわれることなく、搭載するすべてのツールがユーザーにとっていかに使いやすいものであるか。それを考え抜いた末のものなのではないでしょうか。

 

■最大の武器を捨てた最高の相棒

プライヤーがないことで一番メリットがあるのが携帯性です。サイズとしてはこれに匹敵するプライヤー付きのモデルはレザーマンにもあります。しかし、そうするとプライヤー以外の各ツールが華奢になり、実用面で少々頼りないモデルが多いのも事実。

アイデンティティであるプライヤーをあえて廃することで、それ以外のツールの魅力を最大限引き出し、かつ携帯性を向上させたもの、それがこの「FREE T4」であると思います。キャンプ時のポケットに、ツーリングの時のツールバックに入れておくと頼れる相棒となりますよ。

>> レザーマン

 

<取材・文/GOL>

GOL|歯科技工士、ECディレクター、webライターまで幅広く活動しております。指先に伝わるハンドツールの質感や重さ、音などアナログな部分に惹かれて今に至ります。一番好きなのは懐中電灯。

 

 

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