寒さ対策の落とし穴?キャンプで大切なシューズとソックスの正しい選び方
&GP / 2022年11月6日 19時0分
寒さ対策の落とし穴?キャンプで大切なシューズとソックスの正しい選び方
ダウンジャケットに高機能インナーと、しっかり厚着をしているのになぜか寒い…なんてことありませんか? “冷えは足元から”というように、秋冬キャンプで疎かになりがちなのが足元の防寒対策です。
かくいう私も足元の防寒対策を甘く見ていたひとり。以前、動きやすさと軽さを重視して普段履いているスニーカーでキャンプに参加。昼は快適に過ごせていたものの、日が落ちて気温が下がるにつれてガタガタと震え出しました。たまらずアウターや厚手のインナーを着込むも、時既に遅し。“冷えは足元から”という言葉を身に染みて実感した瞬間でした。
そこで辿り着いた寒さ対策が、防風性の高いシューズとメリノウールソックスの組み合わせ。これにより、外の冷たい空気から守ってくれるだけでなく、保温効果と蒸れ対策もクリア。それ以降、1日を通して快適に過ごせるようになりました。
■これが正解。1日を快適に過ごせるシューズとソックスの組み合わせ3選
ということで、今回は秋冬キャンプにうってつけな“防寒性の高いシューズ”と“メリノウールソックス”の組み合わせを3つ紹介します。
1.BLUND STONEのサイドゴアブーツ×L.L.Beanのソックス
150年以上の歴史を持つBLUND STONE(ブランドストーン)。中でも流行に左右されないサイドゴアブーツは、ボテっとしたフォルムでアウトドアファッションとの相性も抜群です。
そんなブランドストーンとソールメーカーのビブラム社が共同開発した“ALL-TERRAIN”シリーズの新作「ALL-TERRAIN THERMAL BS2241009」(3万3000円)は、アッパーに撥水加工が施された全天候型。変化が激しい山の天気にも対応してくれる防水・防寒仕様です。
履き口が大きく着脱が簡単なデザインは、テントの出入りもしやすいのでキャンプシーンで重宝すること間違いナシ。
ビブラム社のアウトソールは雪道でも歩ける防滑仕様。300度の熱さと-15度の冷たさにも耐えられるうえ、泥落ちの良いセルフクリーニング機能も搭載。山の悪路にもってこいです。インソールにはボアタイプのシープスキンを採用。従来のものよりも暖かいだけでなくクッション性も高くなっています。
L.L.Bean(エルエルビーン)の「メリノウール・ラグ・ソックス」(5940円・2足セット)は、地厚でしっかりとしたヘビーデューティに使える耐久性の高さが魅力。シンプルでレトロ感のある定番のデザインは、流行に左右されないブランドストーンと相性抜群です。
なお、サイドゴアブーツにソックスを組み合わせるときは、ブーツからソックスが少し出てくるくらいの長さを選ぶとバランス良くまとまりますよ。
>> BLUND STONE
>> L.L.Bean
2.HOKAのゴアテックスシューズ×icebreakerのソックス
アウトドアなデザインとクッション性の高い履き心地で、街履きのスニーカーとしても人気のHOKA(ホカ)。「ボンダイ」や「クリフトン」など名作も多くありますが、キャンプシーンでのイチオシは、ゴアテックスを使った「KAHA 2 LOW GTX」(3万1900円)。
ハイキングシーンを想定して作られた快適な履き心地は、クッション性が高くキャンプ場のさまざまな路面でも快適に過ごせます。ハイカットもありますが、テントの出入りなど着脱の多いキャンプではローカットがおすすめ。
足をドライで快適に保つために設計されたゴアテックス素材を使用。防水、透湿性に優れているため、急な天候の変化にも対応します。
また、浸水を防いでくれる素材は気密性も高く、外からの冷気を防いでくれるのもポイント。アキレス腱を保護する構造と、一体設計のプルタグにより脱ぎ履きもラクラクです。
icebreaker(アイスブレーカー)の「ハイク+ ヘビー クルー」(3850円)はボトム部分にのみクッション性の高い裏パイル素材を採用。「KAHA 2 LOW GTX」と組み合わせればさらに疲れ知らずの履き心地にグレードアップ!
アウトドアスタイルを上品に仕上げたい人は、パンツとソックスのカラーをリンクさせてコーディネートに統一感を出しましょう。
>> HOKA
>> icebreaker
3.SUBUの冬用サンダル×FALKEのソックス
靴からサンダルに履き替えるだけでリラックスした気分になったりしませんか? キャンプでもチルタイムを心から楽しみたい人達の間で人気なのがアウトドアサンダルです。そこで注目したいのが、ダウンシュラフでお馴染みのNANGA(ナンガ)と、冬にも“履けるサンダル”という新常識をつくったSUBU(スブ)とのコラボ「タキビウィンターサンダル」(7700円)。
焚き火も楽しめるとあって、まさにキャンプにうってつけのサンダルです。また、内側にはボアフリースをあしらうことで、サンダルの弱点である保温性をしっかり担保。
アッパーにはナンガ独自の難燃素材“TAKIBI”を採用。流行りのレトロアウトドアファッションとも親和性が高いコットンライクな見た目もポイントで、火の粉を気にせず安心して焚き火を楽しめます。
また、しっかりとしたアウトソールはキャンプ場に落ちている枝や小石も気にせず歩けるのも魅力で、近所の買い物など普段使いにもうってつけです。
ウォーキングを想定して作られたゆったりとした履き心地が魅力のFALKE(ファルケ)の「ウォーキー 16480」(3190円)は、家でのリラックスタイムに履く人も多い人気のソックス。特に、靴下の締め付けが苦手な人にとってはうってつけのアイテムです。
それに、白ソックスはキャンプにも映えるカラーリングで、スタイリングのアクセントに有用! 汚れが気になるところではありますが、せっかくのキャンプなので見た目で気分をあげてみてはいかがでしょうか?
>> NANGA
▲左からL.L.ビーン、ファルケ、アイスブレーカー
最後に、これまで紹介してきたメリノウールソックスを改めておさらいしましょう。そもそも「メリノウール」は、高い保温効果がありながらも吸湿、速乾性にも優れている素材。足蒸れを軽減し、足元の汗冷えを予防してくれます。また、防臭性も高いため同じ靴下で2、3日過ごさなければならない登山用のソックスとしては定番のアイテム。天然の高機能素材として再注目されている素材です。
* * *
体温が奪われる前に、まずは足元をしっかり予防して、寒い時期のキャンプを快適に過ごしましょう!
<取材・文/宇田川雄一>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
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