OPPOは"ハッセル"と共同開発!最新スマホ「OPPO Find X8」のカメラ機能に注目!
&GP / 2024年11月30日 13時0分
OPPOは"ハッセル"と共同開発!最新スマホ「OPPO Find X8」のカメラ機能に注目!
OPPOが11月29日に新製品発表会を開催。スマホ2機種とタブレット1機種の日本発売が発表されましたが、とりわけ注目を集めたのは「OPPO Find X8」。スウェーデンの老舗カメラメーカー・Hasselblad(ハッセルブラッド)と共同開発した高性能カメラを搭載するハイエンドモデルで、12月12日に発売。希望小売価格は13万9800円(税込)。オープンマーケット向けモデルですが、au Online Shop、IIJmioでも購入できます。
■「OPPO Find X8」は50MPのトリプルカメラを搭載
OPPO Find X8は約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載。4辺のベゼルが1.45mmと細く、ボディ幅を74mmに抑え、片手でも扱いやすいことが利点。厚さは7.9mm、重さは約193g。大画面のハイエンドモデルとしては異例とも言える薄さ・軽さを実現しています。
▲本体サイズは約157×74×7.9mmで、重さは約193g。四方のベゼルは、いずれもOPPO史上最も細い1.45mm
▲カラバリはスターグレーとスペースブラックの2色。どちらもサラサラとした質感
Hasselbladとのコラボによるカメラは、広角、超広角、望遠の3眼で構成され、有効画素数はいずれも約5000万画素。広角カメラのイメージセンサーにはソニー製の「LYT-700」(1/1.56型)を採用。レンズF値は1.8で、光学式手ブレ補正にも対応。超広角カメラのセンサーにはサムスン製の「JN5」(1/2.76型)を採用。F値は2.0で、120°の画角を撮影できます。
▲高性能を主張するようなカメラが目立つデザイン
望遠カメラにはソニー製の「LYT-600」(1/1.95型)を採用し、光学3倍ズームで撮影可能。F値2.6で、光学式手ブレ補正にも対応しています。スマホに望遠カメラを搭載すると、本体が厚くなりがちですが、内部に「W型プリズム」という構造を採用し、光を3回反射させて焦点距離を伸ばし、なおかつ大型センサーで鮮明な画質を実現しています。デジタルズームは最大120倍。10倍以降は、AIによって画像が補正され、鮮明な画画質で写るとのこと。
▲望遠カメラの内部はこのようになっている
シャッターボタンを押し続けると最大200枚を高速連写できる「ライトニングスナップ」機能も搭載。実際に試してみると、明るくクッキリと写りました。スポーツシーンやペットの撮影などで重宝しそうです。
▲写真が貼られた円盤を高速で回したものを連写。動きが流れず、止まっているかのように撮影できた
発表会には、フォトグラファーの酒井貴弘さんが登壇。OPPO Find X8で撮った写真を披露し、「スマートフォンでの撮影だが、編集が要らないと思えるほど、きれいに写った。小さなレンズではつぶれがちな髪の毛など細かい部分も鮮明に表現できた」と評価していました。以下の5枚は酒井さんが撮影された作例です。
■OPPO独自のAI機能にも要注目
OPPOが独自に開発したAI機能を搭載していることも特徴。写真の不要な部分を消す「AI消しゴム」と、指定した被写体を切り出す「AIクリッピング」は従来モデルよりも性能が向上。さらに、窓ガラスなどの反射を消す「AI反射除去」、1枚の顔写真から異なるポートレートを生成する「AIスタジオ」、全員がいい表情の集合写真が生成される「AIベストフェイス」などが追加されています。
▲ガラスに写った反射を消せる「AI反射除去」
▲理想とするポートレートを生成できる「AIスタジオ」
さらに、文章の要約、翻訳、返信メッセージの生成などが行える「AIツールボックス」、複数のメモや文章をひとつの文章にまとめたり、誤字や文法の間違いが修正されたりする「AI文書アシスタント」も新たに搭載。ただし、これらの機能は現時点では日本語に対応しておらず、日本語への対応は来年3月以降になるそうです。
▲ビジネスにも役立ちそうな「AIツールボックス」は来年の春に日本語に対応予定
■おサイフケータイには非対応
プロセッサーには、日本で発売されるスマホでは初の「MediaTek Dimensity 9400」を採用。最新のハイエンドチップで、最大3.63GHzの処理能力を誇っています。発表会場で実機に触れたところ、操作感はいわゆるヌルサク。パフォーマンスには期待できそうです。
RAM(メモリ)は16GB、ROM(ストレージ)は512GB。RAMは、ROMの空き容量が十分ある場合に、その一部を仮想RAMとして使い、最大28GB相当にまで拡張できるようになっています。
バッテリー容量は5630mAh。80Wの「SUPERVOOC」という急速充電に対応し、さらに50Wの「AIRVOOC」というワイヤレス充電にも対応。有線で約58分、ワイヤレスで約100分でフル充電できます。ただし、充電器は付属されていません。
スマホの防水・防塵性能は「IP68」が主流ですが、OPPO Find X8は「IP69」。高圧洗浄の水圧や、80℃の熱湯噴射にも耐えられる防水性能です。さらに、MIL規格に準拠する耐衝撃性能も備えています。
▲水中で撮影するデモンストレーションも披露された
唯一弱点を挙げるとしたら、おサイフケータイには対応していません。OPPOによると、日本向けのローカライズよりも早くリリースすることを重視して、搭載を見送ったそうです。OPPOのハイエンドスマホが日本で発売されるのは3年半ぶり。気になる! 欲しい! と思っている人は、そこだけは注意してくださいね。
■「OPPO A3 5G」は大画面&タフ、しかも安い!
ライトユーザー向けのスマホ「OPPO A3 5G」も発表されました。12月12日発売で、希望小売価格は3万2800円。オープンマーケットで販売されるほかに、楽天モバイルとワイモバイル、一部のMVNOも取り扱います。
▲カラバリはパーブルとブラックの2色
OPPO A3 5Gは約6.7インチの液晶ディスプレイを搭載。5100mAhの大容量バッテリーを内蔵しつつ、約7.7mmという薄さで、重さは約187gに抑えられています。急速充電は45WのSUPERVOOCに対応し、約30分で50%まで充電できるとのこと。
▲45Wの急速充電に対応
国際的に信頼されている耐衝撃テストをクリアした耐久性を備えていることも特徴。発表会後のタッチ&トライの会場では、1メートル以上の高さから落としたり、ディスプレイ側で釘を打ったりしても、目立った傷はつかず、正常に動作するデモンストーションも披露されました。
▲金槌のようにトントンを叩いて釘を打つデモを披露。しかし、強く叩き過ぎたのか1回だげ画面が割れてしまった。「くれぐれも真似はしないように」とのこと
プロセッサーは「MediaTek Dimensity 6300」(最大2.4GHz)。RAMは4GBで、最大4GBの仮想RAMを追加可能。ROMは128GBで、microSD(最大1TB)でストレージを拡張できます。
アウトカメラは広角(約5000万画素)+深度(約200万画素)で、インカメラは約800万画素と控えめ。防水性能もIPX4と低めです。しかし、おサイフケータイにはしっかり対応。SuicaやPASMOなどを利用でき、マイナンバーカード機能(スマホ用電子証明書機能)にも対応しています。
▲おサイフケータイなど、多くの人が必要とする機能をもれなく搭載
OPPO A3 5Gは、多くの機能は求めないが、1台を長く使い続けたいという人は検討の価値がありそうです。
■白銀比のタブレット「OPPO Pad Neo」もリリース
「OPPO Pad Neo」というタブレットも発表されました。12月12日発売で、希望小売価格は4万4800円。OPPO公式オンラインショップやAmazon、楽天市場など、オンラインのみで発売されます。
約11.4インチの液晶ディスプレイを搭載し、画面アスペクト比が「白銀比」と言われる7:5であることが特徴。横向きにしてドキュメントや電子書籍などが見やすいサイズで、ウェブページを見る場合にも縦向きに持ち替えることなく、横向きのままで見やすいことが利点。
▲約11.4インチの白銀比のディスプレイを搭載
▲カラーはスペースグレーのみ
クアッドスピーカーを搭載し、Dolby Atmosにも対応しているので、映像コンテンツの視聴にも適しています。
8000mAhの大容量バッテリーを搭載し、約14.5時間の連続動画視聴が可能。33WのSUOERVOOC(急速充電)にも対応しています。
▲大容量バッテリーなので、長時間利用が可能
OPPOは約11.6インチの白銀比ディスプレイを搭載した「OPPO Pad 2」(8万9800円)というタブレットを発売していますが、OPPO Pad NeoはPad 2よりもスペックが低く、仕事でバリバリ使うというよりも、自宅で気軽にエンタメを楽しむためのタブレットという印象です。
>> OPPO
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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