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ポイ活プランにオンライン専用ブランド…どのぐらい安くなるの?|スマホ料金節約大作戦【後編】

&GP / 2025年1月2日 22時0分

ポイ活プランにオンライン専用ブランド…どのぐらい安くなるの?|スマホ料金節約大作戦【後編】

ポイ活プランにオンライン専用ブランド…どのぐらい安くなるの?|スマホ料金節約大作戦【後編】

スマートフォンの通信プランを乗り換えて、固定費を抑えたい。けれど、具体的には、どのくらい安くなるものなのでしょうか。

毎月の基本料金が安くなる選択肢としては、一般的にMNOが展開するサブブランドや、オンライン専用プラン、MVNOが展開する格安SIMなどがありますが、それぞれへ乗り換える場合の大まかなイメージは掴んでおきたいところです。

本稿では、基礎用語やトレンドをおさらいした前編に続き、具体的な乗り換えケースを想定して、どのくらいの費用の節約ができるかをざっくりと試算。どういったプラン変更が有効なのかを考えてみましょう。

 

1)メインブランド(大容量プラン) → メインブランド(ポイ活向け大容量プラン)

まずは、各社のメインブランドで展開されている、ポイント還元を前提とした通信プランへ乗り換える場合を考えてみます。

通信プラン乗り換えのイメージ ▲MNOのメインブランドの大容量プランから、同じくメインブランドのポイ活向けプランへ乗り換える場合(ピンクの部分)を考える(※図・表組は筆者作成、以下同)

例えば、NTTドコモでは「eximo」→「eximoポイ活」への乗り換える場合、「eximo」は段階定額制のプランで、3GB以上〜無制限の通信量を使った場合の料金は月7315円(税込、以下同)です。ここから各種割引を適用できると月4928円まで下がります。

一方の「eximoポイ活」は、基本料金自体は月1万615円でむしろ高くなります。ただし、終了日未定として実施されているキャンペーン期間中は、指定の決済方法での買い物が最大5000ポイントが還元されることになり、月5万円以上の買い物をするならば、1万615円 ー 5000円相当 = 実質6615円に。さらに各種割引を適用することで負担額は実質2728円まで下げることが可能です。

つまり、さまざまな条件をクリアできれば、「eximo」(3GB超)で月4928円から、「eximoポイ活」で実質月2728円となり、月2200円分をお得に運用できる可能性があるのです。

同様に、auの「使い放題MAX」(月4928円)→「auマネ活プラン+」(実質月3678円)で月1250円減、ソフトバンクの「メリハリ無制限」(月4928円)→「ペイトク無制限」(実質月3128円)で月1800円減…といった運用ができる可能性もあります。

目安となる料金を元にした表組 ▲もし決済による特典としての還元を満額活かせる場合には、実質負担額は月1000〜2000円前後下がるイメージだ

ただし、こうした数値はあくまでも用意されている特典を最大限活かせた場合の理論値です。実際の条件は非常に複雑なため、ご自身の運用環境でどのくらいの価格で運用できるのかは、それぞれでチェックする必要があります。

一応どのような人に向いている選択肢かと整理しておくと、「複数人の家族を支えていて、日常的に家計をクレジットカードなどで出費する立場にある方が、大容量プランを駆使したい」ような場合に、検討すると恩恵を受けやすいでしょう。

ただし、筆者としては、計算がストレスになる場合は無理に選ばなくても良いとも思います。あまりに細かい条件を考えるのが面倒なので…。大前提として細かい条件のチェックや計算が苦ではない人が選ぶべきプランだと思っておきましょう。

 

2)メインブランド(大容量)→ サブブランド・オンライン専用ブランド

続いて、MNOのサブブランドやオンライン専用ブランドを駆使する場合、どのくらいの費用が抑えられるのかチェックしていきましょう。

通信量は使い放題でこそありませんが、30GB程度が使える選択肢があり、狙い目です。特殊な使い方をしなければ、これで十分という人は多いでしょう。

通信プラン乗り換えのイメージ ▲MNOのメインブランドから、サブブランドやオンライン専用ブランドへ切り替える場合(ピンクの部分)を考える

例えば、NTTドコモのオンライン専用ブランドである「ahamo」では、月2970円で月30GBを利用できます。

同様にauのサブブランドとしての位置付けになる「UQ mobile」では「コミコミプラン+」として月3278円で月33GBが利用でき、1回10分以内の国内通話し放題サービスもセットになっています。

ソフトバンクのサブブランドである「ワイモバイル」の「シンプル2 M」プランでは、月4015円で月30GBを利用できます。こちらはWi-Fiを導入した場合のセット割や家族割による割引と、PayPayカードでの支払いをした場合の割引を適用することで、月2178円(おうち割光セットの場合)や月2728円(家族割引を適用した場合の2回線目以降、一回線目は月3828円)まで下がることも見逃せません。

また、ソフトバンクのオンライン専用ブランドである「LINEMO」の「ベストプランV」も月2970円で月30GBを使えます。

目安となる料金を元にした表組 ▲各社サブブランド・オンライン専用ブランドの30GBプランも1500円〜2000円程度の値下げになるため、「複雑なポイ活は面倒で無理…」という場合には、こちらを選んだ方がコストパフォーマンスが高そうだ

こうした乗り換えは、さほど複雑な計算も必要なく、シンプルに料金を抑えつつ、大容量プランの使い勝手をなるべく維持できるのがメリット。特に、通話を利用する頻度が高い人はUQ mobileの「コミコミプラン+」が、ソフトバンクユーザーの場合、家族割やSoftbank Airとのセット割を利用できるワイモバイルの「シンプル2 M」が、魅力的に感じそうですね。

 

3)メインブランド(大容量)→ 格安SIM(大容量プラン)

スマートフォンや通信プランに対する知識がある程度ある人ならば、攻めの一手として、思い切って格安SIMの中〜大容量プランに乗り換えるのもアリでしょう。こちらも20GB〜50GBなどのデータ通信が使えます。

ただし、通信網が混雑する時間帯には通信速度が遅くなることもあるので、その点は理解したうえで契約する必要があります。

通信プラン乗り換えのイメージ ▲MNOのメインブランドから、格安SIMへの乗り換え(ピンクの部分)を考える

例えば、日本通信SIMの「合理的50GBプラン」ならば、月2178円で月50GBを利用可能。同プランでは、通話5分かけ放題または月70分無料通話のどちらかが使えることも魅力です。こちらはNTTドコモの回線網を使用しています。

また、音声通話に対応したIIJmioの「ギガプラン」ならば、月1800円で月20GBを利用できます。使用している回線網としては、NTTドコモの「タイプD」と、KDDIの「タイプA」の2種類を選べます。こちらも1回5分の国内通話かけ放題が付帯しているプランです。

もしソフトバンク系の回線が良い場合には、mineo(マイネオ)の「マイピタ」プランも候補に。こちらは月2178円で月20GBが利用できます。

▲格安SIMの20〜50GBプランを選択する場合には、月2700〜3100円程度の節約につながりそうだ

 

■まとめ

最後にまとめを。以上のように、もし“割引や還元の条件を全て満たせる”という理想的な条件下で検討した場合、最安の料金を整理すると下のグラフのようになります。

まとめのグラフ ▲仮に理想的に条件を満たせるとして、それぞれの料金目安を視覚的に整理してみるとこうなる

具体的には、メインブランドのポイ活向けプランや、サブ・オンライン専用ブランドの30GBプランを選択することで月1000〜2000円前後の負担減が狙えます。さらに、格安SIMの20GB〜50GBプランへ乗り換えることで3000円前後の固定費削減が狙えるでしょう。

また、それぞれどんな人に向いているのかを整理すると、以下のようなポイントが挙がってきます。

(1)ポイ活向けプランは、指定の支払い方法を活かした還元を満額もらえることが前提になるので、家族単位での支払いを担っている人向け。

(2)サブブランド・オンライン専用ブランドは、家族割引の対象にはならないことがあるものの、家族割の人数カウントの対象にはなることがあり、家族から独立して一人暮らしをしているような単身者でも家族に影響を与えずに狙いやすい。面倒な計算も不要。

(3)格安SIMは大幅な節約が期待できる反面、SIMロックの有無や、対応周波数帯のチェックを踏まえた機種の調達、APNの設定、MNPの手続きなど、やや専門的な前提知識を理解しておく手間がかかる。また、混雑時には通信速度が影響を受けやすい傾向があるので、スマートフォンの扱いになれた中〜上級者向け。

▲細々とした金額で数百円単位の差を選ぶよりも、日々の支払い額が大きく、ポイント還元の管理が苦でなければ、ポイ活向けプランを。スマホに詳しく格安SIMのデメリットを理解してそのうえでも良いと思えるなら格安SIMを。それ以外ならばサブブランドを、さらにトラブルに自力で対処できるならオンライン専用ブランドを…というように検討してみるのが良いと思う

*  *  *

なお、本稿で解説した内容には、細かい条件や数値など具体性に乏しい部分も多くあります。ただし、情報過多のなかで、何か引っ掛かりにはなってくれるはずです。

そのため、大まかに「変えるならこれかこれが良さそうだな」と狙いがつけられたらOK。あとは具体的に各々の家族構成で、より適したブランド・プランを絞り込めるよう、公式サイト等で詳細をチェックしてみてください。

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X

 

 

 

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