虹彩認証にPC化! Samsung新モデル「Galaxy S8/S8+」はやはり最先端だ!
&GP / 2017年3月30日 20時0分
虹彩認証にPC化! Samsung新モデル「Galaxy S8/S8+」はやはり最先端だ!
Samsungは3月29日(日本時間3月30日0時)、米ニューヨークにて「Galaxy UNPACKED 2017」を開催。Galaxy Sシリーズの最新機種となる「Galaxy S8」および「Galaxy S8+」を発表しました。また、全天球カメラ「Gear 360」の最新モデルも発表されています。
新Galaxy Sについては、グローバルでの発売が4月21日となる予定。日本国内での発売はまだ明らかになっていませんが、一足先に両製品の概要を確認しておきましょう!
■物欲をそそるド迫力なディスプレイ
まずは、Galaxy S8/S8+のデザインについて。
Galaxy Sシリーズといえば、やはり画面の端がカーブした「エッジディスプレイ」がユニークです。2016年5月に日本で発売された「Galaxy S7 edge」では前面に比べ背面のエッジがやや緩やかでしたが、新モデルでは両面が等しくカーブしています。
▲Galaxy S8+(左)とS8(右)
▲同機の背面。映り込みを避けて撮影したので、ややパースがついている点はご留意いただきたい
▲洗練さを感じる外見。とにかくかっこいい。片手で持ったときもしっくりと馴染む
▲上が新モデルのS8+で、下が従来モデルのS7 edge。背面のエッジに大きな差があるのが分かる。端子はUSB Type-Cになった
▲カラーバリエーションは5種類
また、大きな変化点として、S8/S8+にはディスプレイ下部にホームボタンがありません。その分、表示領域が上下に広がっています。
Galaxy 8+は「Galaxy S」シリーズ史上最も大きい6.2インチのディスプレイを搭載。Galaxy 8も、ボディサイズはS7 edgeよりコンパクトですが、ディスプレイサイズは同機の5.5インチよりも大きい5.8インチとなっています。
▲一番右が従来モデルのGalaxy S7 edge(NTTドコモ版)。横幅を比べると、S8+が73.4mm、S8が68.1mm、Galaxy S7 edgeが72.6mm
画面比率は新たに縦18.5:横9を採用しています。ウェブページを表示させた場合、画面により多くの情報を表示可能。21:9のいわゆる「ウルトラワイド」のアスペクト比のコンテンツを表示した場合に、黒帯が少なくなります。また、「マルチウィンドウ」の使用時にも活きてきます。
また、アプリの特定箇所を切り取って画面上に表示できる「SnapWindow」なる機能も、縦長の画面上を生かした提案です。
▲表示領域が広いとスクロールが少なくて済む
さて、「ホームボタン」はどうなったのかというと、ソフトウェアによるアイコン表示になりました。また、「感圧式」に進化しています。
▲ホームボタンはアイコンに。表示されていないときにも、ホームアイコンのある中心部をプレスすると反応する。「ぽこっ」と押した感触もある
■カメラは複数枚を合成してブレを低減!
カメラは、Galaxy S8/S8+ともにデュアルピクセルで約1200万画素。F値1.7の明るいレンズを搭載しています。最大ズームは8倍となります。
▲背面カメラ
▲シャッターアイコンを横にスライドさせるだけで、簡単にズームできる
3枚の写真を合成し、ブレやコントレストを最適化できる新機能を搭載。ズーム時には3〜5枚を合成することで、ブレを軽減します。
▲マルチフレームプロセッサーで複数の画像を合成する
一方、インカメラは、S7 edgeが500万画素だったのに対し、S8/S8+では800万画素に向上。F値1.7の明るいレンズと、AF対応で明るくハッキリと撮影できます。
▲撮影機能としては、リアルタイムに表示されるステッカーやスタンプを新搭載
■米モデルは、CPUにSnapdragon 835を採用
両機ともCPUには10nmのチップを搭載。展示会場の説明員によると、US版には「Snapdragon 835」が採用されますが、その他は未定とのこと。
▲10nmのプロセッサーを採用
なお、メモリは4GB、ストレージは64GBとなり、最大246GBのMicro SDにも対応します。
■セキュリティには虹彩認証を採用
従来ホームボタンに搭載されていた指紋センサーは、背面カメラの右に移動。また、指紋認証よりも安全と言われる虹彩認証にも対応しています。
▲虹彩認証を試しに設定してみたことろ、あっという間に完了。ロック解除もほぼ一瞬で行えた
防水防塵はIP68。うっかり水没させても壊れにくくなっています。また、充電時に水分を検知すると充電がストップする安全仕様です。
▲発表のスライドは、一枚一枚が印象的だった
ちなみに、AKG(アーカーゲー)がチューニングした高音質イヤホンも同梱されます。
▲AKGチューニングのイヤホン
新機能の「Bixby(ビクスビー)」に対応することもトピックです。これは「Siri」や「Google Assistant」「Cortana」「Alexa」などに代表される音声アシスタント機能に近いもの。専用のBixbyキーから起動できます。
▲「Bixby」の機能も紹介された
同機能では、画像認識によって情報を検索したり、音声操作によって複数のアプリを操作したりすることができます。ただし、現時点では日本語への対応は不明なので、気長に構えるのが良いかもしれません。
■パソコン要らずの「Samsung Dex」に注目!
また、メディアの注目を集めていたのが「Samsung Dex」です。専用のクレイドルにスマートフォンをセットすることで、ディスプレイとキーボードなどを用いて、PCのように活用することが可能。
▲Galaxy S8にセット。USB Type-Cで接続
▲クレイドル裏にはUSB、USB Type-C、LAN、HDMIケーブルが刺さる。蓋の裏にはファンがついている
▲ディスプレイ表示に変わる。パソコンのようにブラウジングしたり、メールを執筆したりできる。オフィスアプリも使用可能だ
デスクトップ上にファイルを設置できないなど、Chrome OSに近い操作性です。しかし、手軽なサブPCとして使用できるのは、非常に魅力的。
なお、価格は149ドル〜で、本体と同じくグローバルでは4月21日に発売となる予定とのこと。
■「Gear 360」はコンパクトになって新登場!
そのほか、360度コンテンツ関係の製品も2つ発表されました。まずひとつ目が新しい「Gear VR」。コントローラーが付属する点が特徴です。
▲コントローラーが付属する
▲コントローラーにあるトリガーやボタンなどで操作
また、Gear 360も新登場。従来モデルと比べると、ひと回りコンパクトになりました。球体だったレンズ部分は、「こけし状」のスタイルに変わり、手で握りながらボタンひとつでシャッターを切れるようになっています。
▲新「Gear 360」は持ち運びやすいコンパクトな形状に
4Kビデオの撮影に対応するほか、モバイル・PCの両方でライブ配信にも対応。また、接続可能なデバイスは、Galaxyシリーズだけでなく、A5、A7(2017年モデル)もサポート。加えてiOS 10.0以降のiPhoneとも連携できるようになったとのこと。ただし、Galaxy以外での検証はまだできていないので、どんな形で使用できるのかは今後の記事に期待といったところ。
また、サイズを小型化したことにより、スティッチング性能も向上。つなぎ目がより滑らかな360度写真を楽しめるそうです。
盛りだくさんな内容となったSamsung UNPACKED 2017。各製品が日本で発売されるかどうかはまだわかりませんが、どれも物欲がそそられるモノばかりでした。国内キャリアでの取り扱いにも期待が高まります。
(取材・文/井上 晃)
いのうえあきら/ライター
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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