戦前の香りを感じられるお好み焼き屋に行ってきた。浅草「染太郎」で感じる昭和ノスタルジー
GOTRIP! / 2015年2月12日 5時39分
東京・浅草。江戸時代、今の蔵前に米蔵が設置されたことから浅草の繁栄は始まったとされています。
当時、蔵前に設置された米蔵では、日本全国から集められた食用米や江戸城で働く武士たちの給料としての米などが保管されており、これを守るために大勢の警備員が配置され、下級役人が周辺に多く暮らしていました。
また、武士の給料は米で支給されており、米の現金化を行う札差とよばれる商人が繁栄を極めていました。札差の商売は非常に儲かったとされていて、預かった米から手数料を引いて米と現金を武士に渡し、現金化して残った米は小売の米屋たちに手数料を付けて売る、という1度で2度おいしい商売をしていた、それが札差と呼ばれる商人達でした。
そんな現金を手にした武士たちや下級役人、そして繁栄を極めた札差が豪遊した場所、それが浅草でした。今でも浅草で、江戸時代から脈々と伝わる様々な庶民文化や「粋」を感じられるのは、このような背景があるからなのです。
そんな江戸の香りを残す浅草に、昭和12年からつづく一軒のお好み焼き屋があります。それが今回ご紹介する「染太郎」です。
・数々の有名人が来店
こちらのお店は昭和12年から続くお店。あの江戸川乱歩もこちらのお店でお好み焼きを味わったそうです。他にも、開高健、野坂昭如、勝新太郎、渥美清など、様々な著名人に愛されたお店、それが「染太郎」の歴史そのものなのです。
・目の前の鉄板で調理
こちらのお店、オーダーするとお好み焼きを目の前の鉄板で調理してくれるというスタイルのお店。腕に自信のある方は、自分で調理をする事もできますが、お任せした方が、そのパフォーマンスそのものも楽しめるのでオススメです。
・独特のメニューが光る
こちらのお店には普通のお好み焼き屋にはないメニューがあります。それが食パンと合挽挽肉とラードでこってりとしたカツのような仕上がりのパンカツと、合挽挽肉と玉ねぎを餅で囲んで焼き上げるシュウマイ天。お腹に余裕があるようなら、チャレンジしてみるのもオススメです。
長きに渡って営業されてきたお好み焼き屋には様々な歴史を感じる事ができるに違いありません。
もしそんな江戸と昭和の雰囲気に触れてみたい、そんなノスタルジーを味わいたくなったら、こちらのお店を覗いてみてください。
きっとタイムスリップしたような場所で、いつもとは違うお好み焼きを味わえるに違いありません。
お店 浅草 染太郎(あさくさ そめたろう)
住所 東京都台東区西浅草2-2-2
営業時間 12:00~22:30
定休日 無休
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
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