アジアでヨーロッパの香りを感じる、シンガポールでコロニアル散歩を楽しもう
GOTRIP! / 2016年11月29日 6時0分
中国系、インド系、マレー系…さまざまな民族がそれぞれの文化を維持しながら共存する多民族国家、シンガポール。シンガポールはかつてイギリスの植民地であったことから、アジアの文化だけでなく、ヨーロッパの香りにも触れることができます。
とりわけコロニアル建築が集中しているのが、ヨーロッパさながらの街並みが広がるシティ・ホール周辺。東京に例えるならば、丸の内に近い雰囲気をもつエリアです。シティ・ホール周辺で訪ね歩きたいコロニアル建築をご紹介しましょう。
・ラッフルズ・ホテル
シンガポールのコロニアル建築といえば、やはり外せないのがラッフルズ・ホテル。1887年、アルメニア人の富豪、サーキーズ兄弟によって設立された老舗ホテルです。シンガポールにどれだけ新しい高級ホテルが誕生しようと、シンガポールを代表するコロニアルホテルとしての格式は決して揺らぐことはありません。
シンガポールの定番観光名所ともなっており、宿泊客でなくても、敷地内に入ることができます。ラッフルズ・ホテル・アーケードのブティックでショッピングを楽しんだり、館内のレストランやカフェで優雅なひとときを過ごしたりしてみてはいかがでしょうか。
・セント・アンドリュース大聖堂
白亜の外観が目を引くセント・アンドリュース大聖堂は、シンガポール教区の主教座堂。1834年から1837年にかけて建設され、1856年から1863年にかけて再建されて以後、イギリス国教会に属しています。
天に向かってまっすぐにそびえる尖塔が美しく、アジアにいることを忘れてしまいそうな光景。大聖堂内部は、シンプルながら色鮮やかなステンドグラスが美しい静謐な空間です。
・チャイムス
1854年にフランスの尼僧によって建てられた修道院を前身として、1904年の増築で孤児院と教会が併設された歴史的建造物。現在は、教会や回廊など、当時の美しい姿を残しつつも、レストランやバーなどが集まるグルメスポットとして親しまれています。
中心には庭園を囲んだ回廊が配置され、都会の中心とは思えないほどゆったりとした穏やかな時間が流れています。
・ナショナル・ギャラリー・シンガポール
旧最高裁判所とシティ・ホールを改装し、2015年に世界最大級の美術館に生まれ変わったナショナル・ギャラリー・シンガポール。総面積6万4000平米の空間に、シンガポールと東南アジアを中心に、およそ8000点もの現代アートが展示されている一大アートスポットです。
・アート・ハウス
、
1827年に建てられたシンガポールで最も古い政府関連の建造物で、もともとはシンガポール初の裁判所として、のちに国会議事堂として、1999年まで使用されていました。そんな由緒ある建物が2004年に「アート・ハウス」の名のもと、アートと歴史を発信するスポットに生まれ変わったのです。
ミニシアターやミニシネマ、ギャラリー、シンガポールの歴史をたどる展示のほか、フレンチやベトナム料理のレストランもあり、アートとともに美味しい食事が楽しめます。
・ビクトリア・シアター&コンサートホール
建物の左側は、1862年にイギリス人建築家ジョン・バーネットの設計で建てられた旧市役で、その右側にビクトリア女王をたたえる高さ54メートルの時計台と記念堂が増築されました。現在は左側が劇場、右側はコンサートホールとして使用されています。
・アジア文明博物館・エンプレス・プレイス
19世紀に建てられた歴史的建造物、エンプレス・プレイスを改装してオープンした博物館。アジア全域の文化財や、インド、中国、スリランカ、東南アジアの仏像や宗教文化財が集結しています。多民族国家であり、アジア地域の交差点であるシンガポールならではの展示は見ごたえ十分です。
狭い範囲に数々のコロニアル建築が集まっているシティ・ホール周辺は、まさにシンガポールの歴史や文化の発信地。
これらの建物を外から見るだけでもエレガントな雰囲気が楽しめますが、ラッフルズ・ホテルやセント・アンドリュース大聖堂など、無料で内部を見学できる場所もあります。興味を惹かれる施設にはどんどん入場して、ヨーロッパの香りを肌で感じてみましょう。
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