【世界の街角】シンガポールの中の異国!摩訶不思議なリトル・インディアに潜入
GOTRIP! / 2017年2月2日 5時30分
安全、清潔。気軽に旅行ができる旅先として人気のシンガポール。多民族国家であるシンガポールでは、中国系、マレー系、インド系をはじめ、異なる民族がそれぞれの文化を維持しながら共存しています。
短期間でさまざまな文化に触れられるのが、シンガポールの旅の醍醐味のひとつ。シンガポールを旅するなら絶対に訪れたい場所が、「リトル・インディア」。その名の通り、シンガポールにおけるインド文化の中心地です。
古くは、現在のシンガポールがイギリスの植民地だった時代、1820年代から、南インドから移住させられた人々が住み着いた場所でした。それから200年近くが経った今もなお、近未来的なビル群が立ち並ぶシンガポールとはまったく異なる顔を見せてくれるエリアです。
街にはヒンドゥー教の寺院が点在。寺院に供える花輪を売る屋台や生鮮食品の市場、民族衣装の店やインド料理店などが立ち並ぶ通りを、インド系の人々が闊歩しています。
リトル・インディアを歩けば、故郷を離れても、独自の文化や宗教をかたくなに守り続けてきたインド系の人々の強固なアイデンティティを感じずにはいられません。
アーケードを歩くだけで、そこかしこからインドの香りが漂ってきます。
・スリ・ヴィラマカリアマン寺院
シンガポールに暮らすインド系の人々のよりどころとなっているのが、スリ・ヴィラマカリアマン寺院。ヒンドゥー寺院特有の、高くそびえるゴープラム(塔門)が目を引きます。ヒンドゥー教のシヴァ神の妻で、殺戮と破壊の神、カーリーが祀られています。
カーリー神だけでなく、シヴァ神や、象の姿をしたガネーシャなど、個性豊かなヒンドゥー教の神々がひしめく光景は圧巻。
・インディアン・ヘリテージセンター
シンガポールにおけるインド系コミュニティの歴史を知りたいなら、インディアン・ヘリテージセンターを訪れてみましょう。2015年に誕生した近代的な博物館で、シンガポールにおけるインド系移民の歴史や、移民たちの生活、交易によってもたらされた芸術作品などが紹介されています。
ここに来れば、シンガポール社会において、インド系移民がなくてはならない役割を果たしてきたことがわかります。
・リトル・インディア・アーケード
リトル・インディアでおみやげを探すなら、リトル・インディア・アーケードがおすすめ。アクセサリーの店やテキスタイルの店、ヘナアートを施す店など、インド文化が感じられる店の数々が並びます。ポップでカラフルなインド雑貨の数々は、見ているだけでも楽しくなりますよ。
・ムスタファ・センター
観光客向けのリトル・インディア・アーケードに対し、ムスタファ・センターは、地元の人々でごったがえしている24時間営業のローカルデパート。ブランド品から、食品、化粧品、電化製品、サリーまで何でもありの広大な店内はまさにワンダーランド。
マニアックな商品も多く、ちょっと変わったおみやげや、お手頃価格のばらまきみやげを探すのにぴったり。
・バッファロー・ロード
バッファロー・ロードは、ローカルな雰囲気が色濃い通り。野菜や果物が所狭しと並び、庶民の活気に満ちています。先進国シンガポールにもこうした昔ながらの市場が残っていることに、なんだか安心感を覚えるはず。
・タン・テンニア氏の邸宅跡
アート・ギャラリーやブティックが並ぶ落ち着いた通り、ケルバウ・ロード沿いにあるカラフルな建物が、タン・テンニア氏の邸宅跡。
タン氏は、菓子製造業で財を成した中国系実業家。1900年に建てられたこの邸宅は、この界隈に残る最古の中国人屋敷のひとつで、中国とヨーロッパの建築様式が融合した個性的な建物です。
通りによってさまざまな表情を見せてくれるシンガポールのリトル・インディア。評判の良いインド料理の店も多いので、インド料理に舌鼓を打ちつつ、摩訶不思議なインド世界に迷い込んでみてはいかがでしょうか。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
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