1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

ウツになった夫…離婚したいけどどうすべき?という相談に夫婦関係のプロ・岡野さんが回答

ハルメク365 / 2024年5月28日 21時50分

ウツになった夫…離婚したいけどどうすべき?という相談に夫婦関係のプロ・岡野さんが回答

「50代からの女性のための人生相談」は、読者のお悩みに専門家が回答するQ&A連載。今回は55歳女性の「離婚を考えていた夫がウツに…夫を傷つけずに自分の精神状態を安定させたい」という相談に、夫婦問題カウンセラーの岡野あつこさんが回答します。

55歳女性の「離婚を考えていた夫がウツに…」という相談

同い年の夫と、もうすぐ大学を卒業する子どもの三人で暮らしています。

子どもが大学を卒業したら、離婚したいと考えていましたが、夫がウツで休職することになりました。こんな状態で、離婚を告げて傷つけてしまうこともできず、今は「離婚」という自分の気持ちに、フタをしようと思い、何事もないように生活をしています。

しかし、夫が毎日家にいることが精神的に限界です。やはり「離婚」しかないのでしょうか……?

夫を傷つけず、自分の精神状態も安定させる、いい方法があれば教えてください。

(55歳女性・ANさん)

岡野さんの回答:「共倒れ」は絶対回避!家の外に楽しみを見つけて

岡野さんの回答:「共倒れ」は絶対回避!家の外に楽しみを見つけて

55歳、子どもが大学を卒業してお金もかからなくなるところで、離婚の準備を考えていた矢先、夫がウツ病になって休職してしまったとのこと。お子さんも含めてご心配なことでしょう。

ウツ病は会社の仕事のストレスやトラブルから発症することが多く、何らかの原因があったのでしょうか……?

ANさんも「こんなときに夫を傷つけられない……」と思うくらい、デリケートな状況なのでしょう。今まで仕事のフィールドでは、毎日会社の仕事をしてそれなりにがんばってきたであろうに、病気になることで夫も相当なショックを受けていると思います。

さらに、経済的にもまだ支出の方が多い時期でしょうから、離婚や別居さえも大変ですよね。

でも「それをわかっていても限界!」と言う声を聞くと、今度はANさんが夫源病といわれる状況なのでは?とも思います。夫の存在がストレスで体に変調をきたし、共倒れになりかねませんので、対策をしっかり考えましょう。

本来は別居で生活を別にすれば離婚しなくてもストレスのない生活になると思います。ただし、これも「経済的な心配がなければ」の話です。夫から婚姻費用という生活費をもらえたり預貯金をたっぷりもっていれば可能ですが、休職中では難しいかもしれません。

そこがクリアできても、お子さんが一緒についてきてくれるのかによっても生活費や、借りる住まいの広さが違ってきます。

もしそんなもろもろの事情で家を出れないのであれば、今の「夫が休職で家に毎日いる」中で、ANさんの気持ちを晴らす、何らかの回避方法を見つけなければなりません。

「自分の時間」を作ることが重要

「自分の時間」を作ることが重要

専業主婦なら働きに出てみる。兼業主婦なら、もう一つ副業を見つけるなどで、収入が増えて夫の顔を見る時間が減ります。

「顔を見るのが嫌だから」が理由であっても、親戚や、ご近所から見れば「ウツ病で休職中の夫をサポートする“できた妻”」に思われるでしょう。

働くのが難しいなら、自分から外に出て楽しみを見つけるのもいいでしょう。

自分の時間を作って喫茶店や図書館で、好きな本を読んだり、音楽を聴いたりしてみる。友人とお茶を飲んだり趣味にいそしんだりしても素敵です。こういう時期だからこそ外に出て、離婚後の準備のために資格を取ったりするのもいいと思います。

とにかく、夫のことを負担に思わないように「自分の時間」を作ることが大事です。

その時間が多くても少なくても、作った時間の中で楽しいことをして発散するのです。カラオケでもダンスでも……今は気に入ったYouTube番組も結構ストレス発散や癒やしになるという人が多いようです。

「自分の時間」を作ることが重要

最後に、どうしてもどれもこれもできない!そして夫といるのが嫌!と毎日が限界のように思うなら、世間体を気にせず、夫を傷つけたくないという同情も終わりにして、離婚の準備をすることです。

ウツ病がいつ治るという保証もない夫と一緒にいると思うと、我慢することになり爆発しかねません。相手に尊敬や感謝の気持ちが湧き起こらずに一緒にいることは、相手にとってもいいことではないと思います。

  • 子どもの卒業まで我慢するを優先
  • 夫のウツ病が治るまで一緒にいることを優先
  • 自分のストレス軽減を優先

などの優先順位を決めて、いつまで遂行するという期限も決めることが大切です。そうすることで、自分の愚痴や不満の期限が決められて、そこまではがんばれる!という人も多いです。

今までがんばってきた自分を励まし、勇気をもってどれか決めて進んでみてください。新しい自分が見つけられると思いますよ。

回答者プロフィール:岡野あつこさん

岡野あつこさん

おかの・あつこ 夫婦問題研究家、公認心理師。離婚診断士(R)。NPO日本家族問題相談連盟理事長。
自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。30年間で3万5000件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)がある。

・離婚相談救急隊運営
・YouTube「岡野あつこチャンネル」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください